ざざー、ざざー、波の音に目が覚めました。夫は既に起きていて、ベッドは空でした。
「ん〜、思ったよりも眩しくないなあ?」
カーテンが引かれているとはいえ、壁一面が窓で、バルコニーに繋がっているはずなのに…。
「は!もしや」
慌てて起きあがって外を見ると、がーん、空一面灰色の雲が!台風でした。
「シンジラレナーイ!」
天気予報を見ようと、TVでウェザーチャンネル(1日中天気予報だけをしているチャンネル)を探しましたが、見つかりません。ではとネットに繋ぐと、遅すぎて画面が表示されません。だーっ、どうしたら良いのぉ?
実は今日は午後から、ハレアカラという山へ日没&天体観測に行くツアーに申し込んでいたのです。でも台風じゃね、星なんて見えませんよね。過去90%以上の確率でサンセットが見えてます、という触れ込みなのに、私たちは10%に当たっちゃうんでしょうか。
「新聞来てたよー」
出かけていた夫が、新聞を持って帰ってきました。急いで天気予報を見ると、やはり台風が来てます。今日はシャワー(雨ではありません)、明日は…サニー!!
「明日は晴れるのかなあ♪」
期待でいっぱいです。とにかくハレアカラのツアーは、明日に変更してもらいました。夫のためにも星が見えますように!!
「天気悪いのは仕方ないよ、それよりラハイナの町でも見て、お昼にしようよ」
ラハイナは、マウイ一番の繁華街です。夫に励まされ、外出しました。雨は降っていませんが、時折パラパラとシャワーです。風は強いです。でも時折青空も見えます。
路上に車を停め、お店を見て回りました。お土産屋さんがたくさんあります。私たちのコンドミニアムがあるカアナパリは強風でしたが、ここは全く風がありませんでした。
「パンツないかなあ、パンツ」
替えのパンツ(下着)を忘れてきてしまった夫。朝も近くのお店にパンツを探しに行っていましたが、靴下はあってもパンツはなかったそうです。
「観光地でパンツ買う人っていないもんねー」
お土産のマウイ仕様クリスマスオーナメント(日焼けしたサンタがイルカと一緒に泳いでいる)を買った際、思い切ってお店の人に訊いてみました。
「この先にGAPがあるから、そこで売ってるかも…?」
GAPでパンツかい!てな訳で、高級パンツ?を買ったのでした。いやいや、でも良かったです、見つかって。
日が差してきて、ちょっと暑くなってきました。
お昼をどうするかで悩みました。ガイドブックによく載っているチーズ・バーガー・イン・パラダイスは、「所詮チーズバーガー。ここまで来て食べたくないなあ」だし、ババ・ガンプ・シュリンプも「サンフランシスコにあるよ」だし。うろうろしたあげく、Longhi'sというアメリカン&イタリアンのお店に入りました。何となく、雰囲気が良さそうだったので。
店内に入ると、ご自由にお座り下さい、とのメッセージが。珍しいですねー。で適当に座っていたら、ウェイターの人が来ました。まずは飲み物をオーダー。メニューは?と思ったら、何とそのウェイターさん、私たちのテーブルの空いている席に座るじゃないですか!いったい何事???
「サラダとパスタとシーフードとサンドイッチがあるけど、何が良い?」
「ええっと…パスタとシーフードかなあ」
「まずシーフードは、今日のオススメはXXX、パスタはXXX、これは僕もお気に入り。あとはXXX…」
口頭かい!メニュー無いんかい!オーダー後に周りをよく見ると、どこのテーブルもウェイターが喋りまくって注文取ってました。こんな店があったとは…。
私たちはパスタとシーフードを1つずつ頼みましたが、味はまあまあでした。パンがピザタイプで美味しくて、ほとんど平らげてしまったため、デザートまでいけなかったのが残念。
お隣のテーブルはウェイターの「味はどうですか?」に「I don't like it!」どうするかと見ていたら、「ではお下げしますね」とほとんど食べてないパスタが下げられていました。「他に何かお持ちしますか?」には「ノー」。でもここで代わりをオーダーしても無料じゃあないですよねえ。結局デザートを頼んでいましたが、これも気に入らなかったのか、半分くらい食べてお持ち帰りにしてました。
部屋に戻ると、結構日が差していて暑くなっていました。
「海は台風の日に入るのはちょっとだけどさ、プールで泳ごうか?」
水着に着替えてプールへ。泳いでいる人は数人。ここはコンドミニアムなので、ただの四角いつまらないプールです。しかし風が強い〜、タオルやサンダルが飛ばされそうです。
「何かつまんないね」
少しだけ泳ぎましたが、また日が陰って、濡れた体に強風も吹いて寒くなってきました。
「海岸で繋がっている隣のホテルでも見に行く?」
ヒマなので行きました。さすがホテル!プールは滝みたいのもあって、楽しげです。でも宿泊者でもないのに泳ぐのはさすがに…。
「帰って下で本でも読む?」
海岸前のリクライニングシートで読書…しかし強風に本のページが折れます。何だか我慢大会のようになってきました。
「部屋で休もうか?」
水着を着替え、部屋で本を読みつつお昼寝しました。これはこれでまあ、楽しいかな…。
「日本食が食べたーい!」
寝ている夫を起こして、夕食に出ました。
「日本食ねえ…んー、じゃあ、キヘイの寿司パラダイスにでも行く?」
どうも日本に近いだけ、日本食も美味しいだろうと期待してしまいます。キヘイは少し遠いかな、と思いましたが、本当に遠くて1時間くらいかかりました。マウイは街灯がほとんどない、もしくはとても暗いので、夜は標識が良く見えず、ちょっと道に迷ってしまったのです。
「ないなあ、寿司パラダイス…」
あると言われていた場所をぐるぐる。
「あ、あった!……休みだ」
電気が消えていたので、気付かなかったのでした。近くにもう一軒お寿司屋さんがあるよ、と夫が言うので、「電話してから行こうよ」と電話を掛けたら、もう満席&1時間で閉店です、と言われました。
ここまで来たのに…。
「じゃあ、もういいや、Kobeで!」<お店に失礼だってば
Kobeは日本式?鉄板ステーキのお店です。また長い時間をかけて、昼間来たラハイナの町まで戻りました。
お店に入ってから長いこと待たされました。ようやく案内された席には、鉄板を中心に7人のお客さん。どうやら人数が集まるまで待っていたようです。やはりステーキのお店だからと夫は神戸牛、私は普通のステーキとホタテを頼みました。
最初にしゃぶしゃぶスープという名前で、お吸い物が出てきました。何故にしゃぶしゃぶ?謎です。次に鉄板担当シェフがやってきて、まずは野菜とエビを使ってパフォーマンスしながら前菜を作ってくれます。タマネギの輪っかを積み上げて山を作り、中に油を入れて火を付け火山。結構盛り上がってました。ガーリックライスはお醤油の味付けで、なかなか日本人好みでした。ステーキもさすがに柔らかくて美味しかったです。最後にあっさり味の野菜炒めも作ってくれました。
「何か思っていた日本食と違ったけど、ご飯が食べれたからまあ良いわー」
一応満足し、お店を出ました。
寝る前に部屋のバルコニーから見上げた空は、雲が多くて星がよく見えませんでした。これで明日は本当に晴れるのでしょうか。

