いよいよNY最終日。明日には飛行機の乗って帰らないといけません。さて、どこへ行くかと言えば。
「自由の女神。やっぱ、これだろう?」
やっぱり行くのね。
昨日と同じく、地下鉄に乗ってサウス・フェリー駅へ。バッテリーパークに行くと、昨日よりも観光客は多くいて、閉まっていたチケットブースも空いていました。
「何時のフェリーに乗れるの?」
「今、停まっているヤツに乗れるようだよ」
何っ?それは急がないといけません。こんな寒いところで、何分も時間をつぶしていられないですからね。
フェリーの停まっているのは水辺なので(当たり前)、もう風がびゅーびゅー吹いて、それがまた寒くて、寒くて…。襟を立てて、手袋をした手をコートのポケットにしっかりしまい、体力がなくならないようにひたすら下を向いて並んでいました。
「まだ〜?まだ〜?」
時間じゃないのか、なかなかフェリーに乗せれくれません。過酷です…。
「動いた」
寒いので、皆急いでフェリーに乗りました。余り大きくないので、席はすぐに埋まってしまいます。私と夫は、自由の女神が見える側をキープしました。
ほどなくフェリーが出発。水辺には乗り切れなかった人がまだ並んでいました。新しいフェリーが来るまでああして待つのでしょうか。寒そうです。
フェリーは自由の女神の正面を通って裏側に行き、自由の女神のあるリバティー島に到着。ぐわっ、寒い〜っ!そそくさと桟橋を離れます。桟橋には今着いたフェリーで帰ろうとする人の列がありました。ここで待っている寒さを考えると頭痛がしそうです。何はともあれ、
「自由の女神に上ろう!」
ショップを通過して自由の女神の真後ろに来ると、四角い大きなテントが張ってあって、右と左に別れてぎっしり列が出来ていました。
「また並ぶのかい…」
しかしここまで来て入らないワケにもいきません。私たちは左の列の最後尾に付きました。
「テントのおかげで風が入らないから楽だね」
と言っていたのも最初だけ。段々と足下からシンシンと冷えてきて、先が思いやられます。右と左の列の真ん中は、帰る人用に空けてあるのですが、ぽつぽつとしか通らないのです。この間隔で行くと、中に入れるのは1時間後でしょうか。
30分以上並んで、ようやくテントを抜けました。ここからは一列で、自由の女神の台座の入り口まで列が延びています。これがまた吹きっさらし&日陰で寒い、いや、冷たいこと!!!しかもほとんど進まないのです。
「拷問だよ、これは〜〜〜」
マジに泣けてきました。ひたすら、早く進むことだけを祈っていました。
ようやく吹きっさらしから脱して、壁際までやってきました。少しは風が防げるかと思いきや、やっぱり冷たい風が吹いてきます。あと少しで入り口なのに、これが全然進まない。ドアをびっちり閉めて全く中に入れてくれないのです。多分、人数調整で人が出ないと入れないのだと思います。
「早くしてよ、ひ〜」
もうイヤ!と切れそうです。さんざん待たされて、ようやくドアが開きました。皆少しでも風を避けたくて、無理にでも入ろうとします。
中に入るとポカポカ暖房が…ということは一切なく、ただ風が吹かないだけでした。それでも嬉しいです。セキュリティチェックを終えて、ようやく列から解放されました!
が。目の前には既に展望台へ上がるための列が出来ています。1つはエレベーター用、1つは階段用。
「そりゃ、エレベーターだろう」
しかしこのエレベーター、自由の女神の台座までしか行きません。そこから階段で上へあがることも出来ません。もし女神の冠の部分にある展望室へ行きたかったら、ここから階段で行くしかないのです。階段の列はほとんど進んでいません。
「……ここで並んだら3時間くらいはかかるよねえ」
「……」
寒さとの戦いで、既に階段の列に並ぶ気力&体力は、私たちには残っていませんでした。
15分ほど並んで、エレベーターに。ガラス張りのエレベーターなので、周りに階段組が並んでいるのが見えます。やはりほとんど動いていません。
「着いた!」
外に出ます。
「わ〜い!」
って全然高くないです。階段組なら冠まで行けますが、こっちは台座。文字通り足下にもおよばないのです。せめて腰くらいの高さなら…。
「これだけのためにあんな思いをしてまで並んでいたのかー」
と考えると悲しいですが、今から階段組に入る気にはとてもなりません。
「行くか…」
「またもっと気候の良い時に来れば良いよね!」
そそくさと降りて、台座の部分にあるアメリカ移民博物館を観ました。(これを観るためにも、並ばないと入れないワケです。)ここでは自由の女神が作られる過程をムービーで見ることが出来ます。これが結構面白くて、私はきっちり見てしまいました。
「さて、帰るかね」
ああ、あれだけ並んだのに何だかとてもあっけないです。
フェリー乗り場を見ると、ちょうどフェリーは来ていなくて、冷た〜い風の吹く中、寒そうに待っている人が見えました。
「少し時間をつぶそう…」
ためらわずショップへ。しかし余り欲しいモノはありません。
「奥にファーストフードあるじゃん」
「ついでだから、食べてく?」
「えー…まあ、良いけど」
昨日に続き、質素な食事です。
「私、チーズバーガーね」
チーズバーガー、ホットドッグ、ポテトフライ、飲み物をトレイに乗せてもらいましたが、空いている席がありません。というか、ボックス席のようなものはなくて、ちょい高めの小さい丸テーブルがいくつかあるだけです。(腰を乗せるようなモノもあったかな…うむむ、忘れました。)しかもすごい人で、ボケッと立ってもいられません。
「ボクがトレイを持っているから、めぐと食べて良いよ」
「うわー、すごいね、これ」
チーズバーガーは本当に肉(しかも黒く固い)とチーズだけ、タマネギもレタスもありません。仕方ないのでケチャップをぶちぶち付けます。余りに落ち着かないので、ゴミ箱の横のスペースにトレイを置きましたが、ひっきりなしにゴミを捨てに人が来るので、全く落ち着けません。
「エクスキューズ・ミー」
と言うので、ここを通るのかと避けたら、ちゃっかりそこの場所を取る人もいるし。オイオイ!
「もうイイや、私。もういらない」
半分食べて挫折。混みすぎです、ホントに!
せっかく時間をつぶしたのに、フェリーは先ほど出てしまったのか、待ちの列がまた出来ていました。仕方ないので並びます。
「寒いよぉ〜〜〜」
強い冷風が時折吹いてきます。考えるのは、早くフェリーが来て〜、ということのみ。体力消耗しまくりです。
フェリーが来て、ようやくマンハッタンに戻ってきました。これから行く人も多いようです。今から並んだら、閉館時間になってしまうんじゃないですかねえ?
「今日はもういいや」
とホテルに直行。部屋に着いてホッとしました。夕食はまたひろゆきさんと一緒に食べることにして、時間までパソコンゲームなどして遊びました。何しにNYへ来ているかな〜…。
夕食の待ち合わせをしていたひろゆきさんが、車で迎えに来てくれました。
「ロシア料理の店に行こうと思うんだけど、良いかな?」
美味しそう、と即OK。私たちの家の近くでは、すぐ行けるロシア料理のお店はないですから。
「電話したら予約は必要ないと言われたんだけど…」
近くに車を停めて、お店Russian Tea Roomへ。うわわ、立派なお店です。内装も真っ赤で豪華。こんな恰好で良いのかしら?ひとまず名前を言って、地下のクロークにコートを預け、身軽になりました。
「ご案内までまだ少しかかるので、良かったら上の階をご覧になってきてください。最上階はパーティをしているのでダメですが」
とお店の人に言われ、喜んで店内見学。2階、3階と内装が全く違い、しかもそれがどこのお城?というようにゴージャスです。天井が高いので、階段も長いです。(私たちは降りるときは階段を使いました。)地下に写真が飾られていた、ガラスの熊の中にいる金魚も、遠くから確認しました。とても本格的で、さすがNY!と感心しきりです。
席に案内され、まずは飲み物を頼みました。ロシアなので、ウォッカ・ベースが多いらしいですが、私はアルコールがダメなので、お店の人お勧めの「スリーピング・ビューティ」というノン・アルコールのカクテルをお願いしました。普通のカクテルよりも値段が張るのですが、これがすごく美味しかった!!周りに運ばれている料理を見ると、どれも美味しそうで、期待大です。
「皆で分けて食べようね」
と、フォアグラ、ボルシチ、ビーフストロガノフなど全部皆で分けました。料理の詳しいことは、写真付きでひろゆきさんのヨシュランというサイトで紹介されているので、見てください。ちなみに2日前一緒に行ったお昼のフランス料理も載っています。
満足してお店を出て、近くにあるハードロック・カフェで夫はTシャツを買いました。
「毎回、買っているの?」
「う〜ん、たいてい買っているかなあ?」
無理に買わなくても良いんだよ〜、と私は思っているのですが、夫は他に土産を買わない分、Tシャツはやたら増えています。しかもハードロック・カフェだから、似たようなのばかり…。
「せっかくだから、ちょっとハーレムの方、車で行ってみますか?」
とひろゆきさん。わ〜い、行きたい、行きたい!!
セントラル・パーク横を走っている時、とても綺麗なイルミネーションを見付けたので、降りて写真を撮りました。公園の飾りかと思ったら、公園内にあるレストランのものだったようです。写真だといまいちですが、緑の色が変わっていてとても綺麗でした。
「ダコタハウスもこの辺りだと思うんだけど…」
やっぱりよく分かっていない私たちでした。
セントラル・パーク近辺は高級住宅街という感じなのですが、それを抜けた途端に雰囲気が変わりました。道も悪いし、お店の文字も英語ではないものがチラホラ。しかしすごく治安が悪いという感じはしません。(寒さのせいかホームレスもいなかったし…。)場所にもよると思いますが。
「最近は日本人学生でもハーレムに住んでいる人がいますよ」
ホテルまで送ってもらい、ひろゆきさんともさよなら。本当にお世話になりました。明日はもう帰らなくては。


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