ニューヨーク 2000/12 :12月24日

2000年12月24日

目覚ましをセットしたのは8時。なのに、起きたら既に10時でありました。
「何でちゃんと起きてないのに、目覚まし止めちゃうのよ〜!」
今日はひろゆきさんとお昼を食べる約束をしていて、午前中にグッゲンハイム美術館を見ようと思っていたのに、この時間じゃもう無理です。
「もうイイや、寝ちゃおう〜」
「しかしそれじゃ、余りにもったいなくない?」
ふみゅ〜〜〜。一応だらだらと支度を始め、しばらくすると、TVをつけた夫が驚くべき事実に気付きました。
「めぐと、ここの時計、1時間違ってる…!」
何っ?何と、目覚ましに使っていた部屋の時計は、未だにサマータイムのままだったのです。実際はまだ1時間早い9時過ぎ。
「急いで支度して、美術館に行こう!」
昨夜は12時に寝たと思っていましたが、実はまだ11時だったんですね。しかし、こんなことがあって良いのでしょうか?>ホテル

グッゲンハイム美術館グッゲンハイム美術館はちょっと離れたところにあるので、タクシーを拾って行きました。セントラル・パークを横目に走り、美術館に着いたのは10時半くらい。良かった、まだお昼まで時間があります。

この美術館は、展示物よりも、そのかたつむり型のユニークな概観で有名です。中に入るとチケット売り場があるのですが、天井は6階まで吹き抜け、螺旋状回廊が建物の壁に添ってあります。館内には音楽が流れ、これがまた心地良いです。
「クロークにコートを預けよう」
身軽になったところで、螺旋状の回廊を歩いて上り始めました。私たちが行った時は、ちょうど『ジョルジオ・アルマーニ展』をやっていて、回廊のスペースに服が展示されていました。正直言って、ショー用の服なんて余り関心ないね、と話していたのですが、その展示の美しさにいつしか魅了され、2回、3回と戻り、気に入ったモノを繰り返し見ました。
夫が気に入ったのは、白いドレス1点のみが黒の空間に置かれ、ちょっと狭くなったところから見るもの。何だか不思議な美しさを醸し出しています。ジョルジオ・アルマーニの服は、映画でもよく使われているので、その展示もありました。無声で映画のカットが流される中、洋服の間をスポットライトが時々動きます。私はこれが何となく気に入りました。
常設としては、ピカソやセザンヌの絵もあるのですが、そういう普通の絵画よりも、建物に興味惹かれるのは、ちょっと皮肉でしょうか。

「NYで一番印象に残ったのは、グッゲンハイム美術館」
これが夫の感想でした。

グッゲンハイム美術館グッゲンハイム美術館を十二分に堪能した私たちは、お昼を一緒に食べるべくひろゆきさんに連絡をして、中で待っていることにしました。座って上を見ると、螺旋回廊が見えます。
「このBGMがまた良いよねえ」
「何か心地良い場所だよねえ」
……。気が付いたら寝ていて、ひろゆきさんに起こされました。ありゃりゃ…。

お腹も空いていたので、ひろゆきさんの車でお勧めのフランス料理店へ。橋の下をレストランに改造したというだけあって、天井がとても高いです。1階と2階がありますが、お昼だったからか、2階は開いていませんでした。
前菜、メイン、デザートとバラバラのものを頼んで、分け合って食べました。私が頼んだ前菜は生ガキ、ぷりぷりして美味しいです。メイン、デザートともに非常に手がかかっていて、
「アメリカでもこんな繊細な料理が食べられるんだなあ」
とちょっと感動しました。見た目が美しく、美味しい物を食べて、お茶を飲みつつホッ…はぁ〜、贅沢な時間です。

お腹がいっぱいになったところで、ひろゆきさんの車でソーホーへ。面白いお店が集まっているとのこと、楽しみです。駐車場探しが大変なので、少し離れているところに車を停めて、歩いて中心地?へ向かいました。
「あ、グッゲンハイム美術館別館だ」
1階がショップになっているので、寒いこともあって直行です。午前中に行った本館よりも広くて、グッズが充実していました。適当に楽しんで外に出ます。
「あとは適当に面白そうなお店を見て歩こう」
洋服には興味がないので、入ったのは雑貨屋系統ばかり。廃品を利用して作ったグッズ、どうやって何に使うの?と分からないグッズ、これを部屋に置いたら浮きまくり〜というグッズなどなど、個性的で面白いお店が並んでいます。あっちにうろうろ、こっちにうろうろ、ちょこちょこ覗いては楽しみました。そんな中で私たちが買ったのは、猫の置物。
「キッチンの飾り窓に置こう」
結局、飾り窓ではなくて、現在は棚に置いてあるのですが、NYにゃ〜、と呼んで可愛がっています。

日が落ちてきたので車に戻り、リトル・イタリー、チャイナ・タウンを抜け、ひろゆきさんがお友だちの家にプレゼントを置きに行く用事に付き合いました。そう、今日はクリスマス・イブなのです。
「どこへ行きたい?」
という質問に、
「ブルックリン橋からNYの夜景が見たい!」
と夫。車で向かうことになりました。

遊歩道から見たマンハッタン暖かい車の中でぬくぬくしていたら、寝てしまいました。(寝てばっかだな>私。)気が付くと暗い住宅街を走っていて、左手にマンハッタンの夜景が時折顔を覗かせていました。
「わー、キレイ!」
「遊歩道になっているから、そこに行こうね。まずどこかに車を停めて…」
しかしクリスマス時期のせいか?全く空いているスペースが見付かりません。激寒なので余り遠くには停めたくないのですが、う〜む、これでは…。しつこく、しつこく、何周もして、ようやく出ようとしている車を発見!速攻そこに停めました。
「寒いから毛布を持っていった方が良いよ」
ひろゆきさん。何て気が利くんでしょう!!頭から被ってすごい状態ですが、暖かさには代えられません。

「綺麗!…だけど寒いーっ!つーか、痛い!!」
川沿いのせいか吹いてくる風の冷たいこと!カメラの電池はお亡くなりになるし、数枚写真を撮ったら限界です。私たち以外に夜景を見に来ている人も、寒すぎるせいか一人もいません。
「でも今ホリデーだから、これでも光が少ない方なんだよ。いつもだったらもっとビルに明かりがあるから」
なるほどー。それにしてもここらへんに住んでいる人は、部屋の中から毎日この夜景が見れるのですね。実に贅沢です。

夜景に満足したところで、夕食にすることにしました。
「何、食べようかねえ??」
そして向かったのは、イースト・ビレッジにあるインドカレーレストラン街。クリスマス・イブにカレーというのも乙なモノでしょう?

「どのカレー屋も似たようなメニューでね。これは笑い話なんだけど、どこの店でオーダーしても、奥の厨房は一つで、そこでまとめて作っているんじゃないかって」
ひろゆきさん。確かに、外に出ているメニューを見ても、ほとんど変わりがありません。まあ余り変わり様がないのは当然かも知れないですけどね。
「スープ、デザートまでついて××ドル!生演奏もする」
まん丸い恰好をした客引きのおじさんに誘われて、まんまとそのお店に入りました。外は風が冷たいし、どこ入っても一緒って感じだし、まあ、良いでしょう。いつもはあちこちのお店でこういう客引きがいるそうですが、今日はクリスマス・イブのせいか、客引きをしていたそこのお店だけでした。
味はまあまあ。マンゴーラッシーに氷が入っていたのがちょっとでしたが、スープや前菜までついて、お腹いっぱいでした。食べきれないよ〜。

帰りはホテルまでひろゆきさんの車で送ってもらいました。さて、明日はどこへ行こうかな??

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