ワシントンDC 2000/07 :07月01日

2000年7月 1日

荷物をピックアップして、さて、どうやって中心地に出ましょう?
「地下鉄があるから、それに乗ろうよ!」
「えー、シャトルバスとかのが便利じゃないの?大きい荷物持って動きたくないよ」
「駅からホテルは近いから、大丈夫だって」
それに久しぶりに地下鉄に乗ってみたいです♪<私の住むベイエリアに地下鉄はありません。
地下鉄の駅は空港に横付けされていました。まずは切符を買わないといけません。んー、日本とは随分と違うようですね。
「切符の買い方が分からないぞ」
と田舎者のようなことを言う夫。買い足しの出来るメトロカードみたいな感じ、かな。もちろんきっちりの値段なら切符は回収されます。

ペンタゴン、アーリントン墓地と聞いたことのある駅名を通り、私たちの泊まるホテルの最寄り駅、マックファーソン・スクエアに到着。1人1ドル10セントです、安い!
駅からホテルまでは歩いて3分。途中に公園があって、ホームレスらしき人が何人かベンチに座っていました。ワシントンDCはホームレスが多いのでも有名なんですよね。あと関係ないけど黒人も多いです!
アーリーチェックインをお願いしていたので、すぐに部屋に入れました。シャワーを浴びている夫を待っている間、私はベッドにもぐりこみました…すぴー。

ワシントン・モニュメント「出掛けようよー」
と12時に起こされました。うむむ…眠いです。でもここで眠ってしまったら1日が無駄になる。陽差しを浴びれば目が覚めるだろう、と外に出ました。
「暑い…眩しい…」
サングラスが手放せません。温度は30度近いんじゃないでしょうか。

私たちの泊まっていたホテルは、ナショナル・モールと呼ばれるワシントンDC最大の観光地?に近かったので、歩いてそちらに向かいました。
「やっぱりサンフランシスコとは違うねえ。どっちかというと東京に近い?」
首都だからかな?
ツーリスト・インフォメーションを見付けたので、中に入りました。ここで地図をゲット。DCは歩く観光になるので、地図は必須です。
「ここ、地下にフードコートがあるよ」
お昼はここで済ますことにしました。空いているかと思いきや、すごい混雑。壁際にぐるっと並んでいるお店から好きなモノを買って、中央にあるテーブルから空いているところを探して座ります。
「どこに行こうかねえ?」
と食べながら作戦会議。やはり最初はワシントン・モニュメントでしょうか。

外に出て、モールに向かって歩き始めると、すぐに開けた場所に出ました。ホリデーの最中だからか、フォークライフフェスティバルというのをやっていて、出店が出たり、催し物をやっていたり、これまたすごい賑わいです。
「あれ、あれ。あれがワシントン・モニュメントよ」
フェスティバルをやっている先に、にょきっと突き出た鉛筆のような建物が見えました。
近くに行くと、ぐるっとアメリカの旗に囲まれていて、キレイです。
「展望台があって、中から見れるんだよ」
んん?でもチケットを配布しているブースが閉まっています。
「がーん、閉鎖中だ」
何やら修復中の模様、せっかく来たのに残念…。

朝鮮戦争戦没者慰霊碑「でね、あの先に見えるのがリンカーン記念館」
学生の頃、このリンカーン像がアメリカの象徴のように思えて、絶対に見たいと思って、真っ先に来たところです。
「おお、フォレスト・ガンプで、ガンプが演説していたところだな。ジェニーが『ガーンプ!』と叫びながら水の中に入ってきて…」
「そうそう、ワシントン・モニュメントが映るリフレクティング・プールね。ふ〜ん、私が思い出すのはスターシップの歌だけど。シスコはロックシティだっけ?」
「へー、ビデオに出てたっけ?ふ〜ん」
そんなことを話ながら、ひたすら炎天下をてくてく、リンカーン記念館目指して歩きます。とにかく暑いです。半端じゃありません。しかも距離もかなりあります。
「ワシントンDCは暑いなあ…」

公園に入り、緑の下を歩いているとホッとします。リフレクティング・プールでは鴨が泳いでいました。以前来た時は、余り水が綺麗じゃないなあ、と思った記憶があるのですが。
ようやくリンカーン記念館が目前に見えてきました。
「水飲みてぇ〜」
あちこちに氷水に飲み物を冷やした出店が出ています。この暑さなので、どこも飛ぶように売れているようです。人出もすごいです。

リンカーン記念館に行く前に、手前にあった朝鮮戦争戦没者慰霊碑を見ることにしました。学生の頃に来た時は、あるのに気付かなかったのですが、もしかして新しいモノなのでしょうか。
中央の広い芝生地帯に歩行中の兵士の像があり、その奥が慰霊碑です。黒い御影石に兵士の顔が刻まれています。
「これって掘ってあるんだよね?どういう風にやったんだろう?」
リフレクティング・プールを挟んで反対側には、ベトナム戦争戦没者慰霊碑があります。

リンカーン記念館そしていよいよギリシア神殿風の白亜の建物、リンカーン記念館へ。炎天下、道路を渡ると、目の前に長い階段が。ひょえ〜、これを上らないといけないのね。
「暑いよ〜、疲れたよ〜」
日陰に入っている階段は、皆座って休んでいるし。
ようやく上りきると、そこにはどでかいリンカーンの像が椅子に座っておりました。この建物の内側には、有名なあの言葉『人民の人民による人民のための政治』という言葉が刻まれています。
それにしてもすごい人です。

「ちょっと休もうよー」
私たちも真似をして、なるたけ邪魔にならない場所を探して階段に腰掛けました。ここからは、リフレクティング・プール、ワシントン・モニュメント、ずっと先に国会議事堂がキレイに並んで見えます。
「よく歩いたね」
「帰りどうする?もう歩けないよ」
「バスだろ」
既に今日1日の体力を使い果たしてしまったような私たちでした。

リンカーン記念館からバスに乗る前に、ベトナム戦争戦没者慰霊碑を見に行きました。ここでは、全長151メートルの黒御影石に犠牲となった人の名前が年代順に刻まれています。
「紙にこすり取っている人がいるよ」
石の上に紙を置き、鉛筆を走らせることで、刻まれた文字を紙にうつしている人が何人かいました。きっと犠牲者と関係のある人なのでしょうね…。

「さて、バスを探す?」
「ボクはこれに乗りたいんだけど」
と、夫の示すガイドブックに載っているのは、ツアーモービル。観光地を巡回しているオープンエアのバスです。チケットを買えば、1日乗り放題。
「2時以降は次の日も乗り放題ってチケットがあるよ。ちょっと高めだけど」
時計を見るとちょうど2時過ぎ。買うしかないでしょう。
リンカーン記念館の横に、ちょうどバス停とチケット売り場がありました。ここはツアーモービルのメインポイントになっているようです。

少し並んだだけで、すぐツアーモービルに乗れました。いやはや、疲れました。これから博物館巡りでずっと歩かなければいけないのに、ちょっと無理をし過ぎました。
「オープンなのは良いけど、陽が当たって暑い」
ジリジリとした陽に腕が日焼けしそうです。
ツアーモービルにはガイドさんがいて、細かく建物の説明をしてくれます。
「左に見えるのがホワイトハウス。もう少しでシャッターチャンスポイントです」
バシャバシャと写真を撮る人たち。私たちは右側に乗っていたので、写真は諦めました。
「これでどこまで行くの?」
「思い切って1番端まで行くってのは?今日の内に端っこを見ておくと楽だよ」
ってことは、国会議事堂ですか。

国会議事堂国立航空宇宙博物館などいくつかのバス停を経て、国会議事堂が見えるところまでやってきました。ここでバスを降ります。
「キレイだねえ…」
それよりも私は喉が乾きました。ツアーモービルに乗る前に何か飲み物を買えば良かった!ここは国会議事堂が近いせいか、出店が全くないのです。
「飲み物先に探す?」
うーむ、しかしせっかくツアーモービルが議事堂に近いところまで運んでくれたのです。また戻ってここまで歩くのは、足の疲れが嫌だと言っています。
「いや、先に議事堂見よう」
これがまた遠くて、階段の長いこと、長いこと…。

ようやく議事堂のに上がった時は、暑さと疲れでへとへとでした。
「うお〜、すごい眺めが良いぞ」
ここからはリンカーン記念館と反対で、一直線にワシントン・モニュメントとその奥にリンカーン記念館が見えます。

議事堂らしく?見張りの人がびしっと1人立っていて、ロープをはり、建物には近づけないようにしていました。
「この暑いのに大変だねえ、仕事とは言え…」
「炎天下だもんねえ…ぼうっとしちゃうんじゃない?」
と、警備をしていた人が鋭く「Sir!(サー!)」と一方向を指さして叫びました。??とその先を見ると、ロープをまたごうとしているオジさんが1人…警備の人がいるのが見えなかったのかな?
「ちゃんと見ているんだ」
「でもその内容がロープを直すことってのが、結構悲しい」
警備の人は、オジさんがはずしたロープを元のように直していました。ふむむ。

「裏側も言ってみる?」
「つうか、こっちが裏側なんじゃないの?」
天辺に付いている像は、こちらにお尻を向けていました。

国会議事堂から議事堂の裏に回ると、人がなが〜い列を作っていました。
「あれ何?」
「議事堂内の見学じゃない?私は以前来た時は見てないけど」
「良いなあ、見たいなあ」
「え、マジで?」
「せっかく来たんだし」
うーん、でもすごい並んでいるしなあ。炎天下、並ぶの大変そうです。それより、何より。
「喉乾いた。ジュース買おう!」

2ブロックほど行ったところに、出店を発見しました。冷えたスプライトが喉に気持ち良いです。はー、生き返る。
日陰に入り、ちょっと相談。今の時間は4時になるところ。今から並んで議事堂を見ていたら、5時半までのスミソニアン博物館巡りが出来なくなってしまいます。
「だから議事堂は明日の朝1、少しでも空いている時に見ようよ」
「う〜〜〜む、そうかあ…」
これに決定。今日はこれから、博物館巡りをすることにします。やっぱり真っ先に行くのは、乗り物大好きな夫が好きな、
「国立航空宇宙博物館!!」
でしょうねえ。

国立航空宇宙博物館またまた歩きに歩いて、国立航空宇宙博物館に到着。ここはスミソニアン・グループの中で人気ナンバー1の博物館です。料金は無料。
ここにある世界初の動力飛行、ライト兄弟の飛行機は本物です。そればかりか、第二次大戦の三菱零式戦闘機も、ドイツのメッサーシュミットも、アメリカのムスタングも、リンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号も、アポロ11号の司令船も、全て本物。
乗り物大好きな夫は、私だったら「ふ〜ん」と歩いていくところを、1つずつ1つずつじっくり見、読んでいました。私は足の疲れがピークで、立っているのが辛いです。
「私はそこのベンチで休んでいるから、ゆっくり見て良いよ」
「うん」
したら、本当にゆっくり見ているし。まあ、おかげでちょっとうとうとしたりして、疲れから多少回復されました。
「良いね、ここ。楽しいね♪」
うん、うん、良かったねー。

5時半までとガイドブックには書いてあったのですが、何故か閉まる形跡がありません。
「アイマックスシアター(館内にあります)、6時、7時の回があるよ」
「もしかしてホリデースペシャルで、閉館時間が遅くなっているのかな」
…となったら、次に行かない手はありませんな。

次に向かったのは、国立自然史博物館です。
「ちゃんとやってるよー、閉館8時だって」
じゃあ、じっくりと見れますね<足が相変わらず痛いですが…。

中に入ると、真っ先に目にはいるのは、巨大なアフリカ象の剥製です。体長約4メートルとか。
「どこから見る?」
「そりゃ、恐竜だろう」
右側に進むと、地球の歴史を順に見ることが出来ました。たくさんの化石、実物大の恐竜の複製、植物を再現したジオラマなどなど。分からない単語は、時々辞書をひいて調べながら見ました。
途中で案内に導かれ、2階に上がると、そこは宝石・鉱物のギャラリー。45.52カラットの世界最大ブルーダイヤである「ホープ・ダイヤモンド」に人だかりが出来ていました。
「すごいよねえ」
思わずため息。この他、マリー・アントワネットのイヤリングやナポレオンが送ったというアクセサリーも思わず見入ってしまいました。
「次に行こうよー」
一方、夫は乗り物のようには興味がない様子。

2階には、昆虫園もありました。ここは昆虫を生きたまま展示していて、以前に来た時は、ゴキブリや蚊などぞっとしない虫が、重なるほどにうじゃうじゃと飼われていました。
「よし、行ってみるか」
しかし10年前とはさすがに変わっていて、既に私の見たモノはなくなっていました。(当然ですね…。)それでも、ちゃんと虫たちはいて、辞書をひいても出ていなかった黒いぬちゃぬちゃした虫や、蠢くダニ、少しだけれどいたゴキブリには、充分ぞぞっとさせてもらいました。
「アメリカのゴキブリは黒くないんだねえ」
ああ、怖いモノ見たさ。

閉館は8時ですが、7時過ぎに自然史博物館を出ました。理由は、ほぼ見たのと、お腹が空いてきたのと、足の痛みです。歩きすぎ、歩きすぎ、歩きすぎ〜っ。

「そういえば、FBIの本部って、この近くでしょ。建物だけでも見ていこうよ」
足が痛いけれど、頑張って歩きます。以前は無料のFBI見学ツアーがあって、FBI部員の実弾発射の実演などが見れたらしいのですが、ツアーはなくなっていました<残念。
「ほほ〜、ここにモルダーやスカリーがいるのね〜」<Xファイル
しかし別に普通の建物でした。当たり前ですが。

少し行ったところにプラネット・ハリウッドがあったので、歩き探すのも疲れた私たちは、そこで夕食にしました。味はまあ、それなり。でも結構混んでいて、ビックリでした。
座っていたので足が少し楽になり、ホテルに向かって頑張って歩きました。でもまたすぐに痛みが…あああ、こんなんで明日は大丈夫でしょうか。
ホテルの横の公園まで来ると、芝生の上にチラチラと明かりが見えました。???とよく見ると、何とホタルです。
「えーっ、何で水もないのに、こんな町中にホタルがいるの?」
日本とは種類が違うのでしょうか。でもその幻想的な光は、日本と一緒でした。

部屋に戻り、お互いに足のマッサージ。足が痛くて、だるくてぐったりです。それこそ、横になったらそのまま朝まで泥のように寝てしまいそう…。

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