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8時半起床。10時に車に乗り込み、今日はいよいよダウンタウンへ向かいます。サンフランシスコ空港を通り、30分もするとダウンタウンの街が見えてきました。
「どこでフリーウェイ降りるか分かるの?」
地図とにらめっこしながらの運転です。
「こっちだ!」
と降りると、そこはサウス・オブ・マーケット、目的のゴールデンゲート・ブリッジとは反対側でした。このままだとベイ・ブリッジを渡ってオークランドへ行ってしまいそうです。
「大丈夫、左に行けば良いんだ。ほら、マーケットっていう大通りが…」
ここを抜けていけば良いのね、って曲がれないじゃないのっ!
「ひ〜、全然左に曲がれない!」
この辺りはビジネス街のようで、高いオフィス・ビルらしきものがにょきにょき建っていました。ようやく曲がると、そこはチャイナ・タウン。
「あー、ほらほら!ガイドブックに載っていたビルだよ!」
と言っても、夫は上の空。サンフランシスコの道路に苦しめられているようです。私も通りの名前を見ながら地図で今いる場所を探します。
「そろそろトンネルがあるはず…あ、あった!」
ようやく分かりやすい道に出ることが出来ました。
「サンフランシスコ、運転しずれぇ〜」
夫はぶ〜たれていました。
苦労の末、ゴールデンゲート・ブリッジのたもと、フォート・ポイントに到着!早速、車をとめて見に行きます。天気が良いせいか暖かく、観光客もたくさんいました。
「おお、キレイ〜!」
多少もやがかかっているようでしたが、橋の向こう岸までしっかり見えました。何枚か写真を撮って、
「今度は向こうから見てみよう」
と橋を渡りました。(無料)反対側から橋を眺めます。
「眩しい〜っ」
ちょうど逆光です。次に友人に教えてもらったポイント、丘に登って橋を見ました。ここから見ると、ゴールデンゲート・ブリッジの天辺を見て、橋を見下ろし海を見ることが出来ます。
「海に映っていてキレイだねえ」
ここは人も少なく、なかなか良い場所でした。さてと。
また橋を渡り(有料)、私たちは街の中心街を目指しました。
サンフランシスコは、坂の多い街です。横浜・川崎で「坂が多い〜!」とよく文句を言っている私ですが、サンフランシスコの坂に比べたら可愛いものです。ちょっと足を滑らせたら、下まで行っちゃうんじゃないの?という坂、いきなり目の前の車が姿を消す(それくらい急な)坂…何でこんなところに平気で家を建てているんでしょう。家の中はどうなっているのか、興味津々です。
「ほらほら、この地図で道がぐにゃぐにゃになっているところ、ここに行きたいの」
私がロンバード・ストリートをそう教えると、
「ホントだ、何だ、これ。変なの」
と夫は言いました。ふふふ、ここがね、すごい坂道なのよ。
この坂は下りオンリーなので、反対側から坂を上ってハイド・ストリートの頂点に行きました。この坂を楽しみたくて、普段は行列が出来て渋滞もあるそうですが、オフ・シーズンなのでガラガラです。
「うわっ、何だ、この坂は!」
坂を見て、驚く夫。
「あんまり急で危ないから、Z字状に急カーブを8つ作ったんだって」
そんな話に答える余裕もなく、夫は真剣に運転していました。この坂は急なだけでなく、道沿いに花や緑が植えられていてとても綺麗です。
「ど〜だった?」
坂の下に車をとめ、写真を撮りながら夫に聞きました。
「ちょっと怖かった」
でも(夫の嫌いな)ジェット・コースターよりはましよね。
さて、ロンバード・ストリートを真っ直ぐに行って坂を上ると、コイト・タワーに着きます。高さは約55メートル、頂上には展望台もあるので、登ってみることにしました。
入るとすぐ目の前にエレベーターがあるのですが、チケットはギフトショップのレジにあります。まずはそっちに行かないといけません。
「大人2枚お願いします」
チケットを持ってエレベーターを待っていると、エレベーターガールならぬエレベーターおじさんがチケットのチェックをして、上まで連れていってくれます。
「この人って、1日中上がったり下がったりしているのかな」
「そりゃ、そうだろう」
この仕事がとても好きなようで、得意になって話をしていました。すぐに頂上に到着。
「足下気を付けてね(英語)」
おおっ、エレベーターの箱がずれてるよ〜。ううむ、もしかすると結構技が必要なのかも?
外に出ると、外国にしては珍しい全てガラス張りでした。おかげで、いまいち眺めがクリアでありません。それでも360度、あちこち見ては景色を楽しみます。こうやって高いところから見ると、本当にサンフランシスコはでこぼこした街です。
「あ、飛行機!」
よく見ると、お尻に長い旗のようなモノをつけています。
「××ショップ、本日オープン…宣伝だぁ」
さすがアメリカ、広告の仕方もビッグですね〜。
サンフランシスコに観光に来た人は必ず来るだろうと思われる、フィッシャーマンズ・ワーフにやってきました。コイト・タワーからは車で10分くらいです。
駐車場に車を停めて外へ出ると、オイ、オイと鳴く声が聞こえます。
「おお?何だ、あれは」
「ピア39に野生のカリフォルニア・アザラシがいるんだよ」
桟橋に行くと、アザラシがのたっと何十匹も寝そべっていました。餌は貰っているんでしょうか。
「お腹空いたね。何、食べる?」
「これぞアメリカ!って感じのハンバーガーとポテトフライが食べたい」
「シーフードが売りのフィッシャーマンズ・ワーフで、それってケンカ売ってる?」
だって、クラムチャウダー飽きちゃったんだもん。
入ったのは、木造の建物(って皆、そうですが)の2階にあるレストラン。
「お、さっきのアザラシが見えるね」
アザラシが見える席に案内されました。
念願のハンバーガーは、焼き方を指定して自分で中身を選べるタイプで、いつものように量が多くて食べきれなかったのですが、とても美味しかったです。満足、満足。
「お持ち帰りしますか(英語)」
とお店の人に言われましたが、丁重にお断りしました。旅行中なので、持ち帰っても食べられません。そう言うと、お店の人も納得したようです。こういうお店でも残りモノのお持ち帰りをやっているんですね。
そういえば、両隣のテーブルは両方とも日本人のカップルでした。お昼からシーフードのフルコースを食べているようで、量が多くて苦しそうです。しばらくすると、それぞれに近付いてきて話し、帰っていく男性2人。「結構美味しいでしょう?」と聞いているところを見ると、どうやらツアコンの人みたいです。「集合は×分後ですから」ここはもしかするとツアーで指定されているレストランなのかも知れません。
「お店でも見るかい?」
私たちはレストランを後にしました。
フィッシャーマンズ・ワーフには、レストランやブティック、ギフトショップが100軒以上、軒を並べています。そんなお店を眺めながらぷらぷら…それにしても今日は暑いです。
「アルカトラズへのフェリーの時間をチェックしよう」
アルカトラズ島、映画「ザ・ロック」の舞台にもなった連邦刑務所、脱獄不可能の島として有名です。ガイドブックによると、フェリーは大人気でチケット入手は困難、ということでしたが。
「余裕で空いてるよ」
「ホントだねー」
と見ている内に、今日のフェリーチケットは終わり。10月は4時までやっているとガイドブックには書いてあったのに、実際は2時で終わりのようです。
「ギラデリに行ってみよう。美味しいチョコがあるんだって。お土産に最適だよ」
夫はそんな情報を同僚から仕入れたらしいです。
「遠いの?歩いて行ける?」
「行けるんじゃないか」
と、そっち方面にてくてく。アンカレッジと呼ばれるショッピングセンターを横目に、デルモンテ缶詰工場を改造して出来たというキャナリーというショッピングセンターまで来ました。お店を眺めながらここまで来るのは、なかなか面白かったのですが、かなり疲れてきました。
「ギラデリってまだ?」
「もう少しだと思うんだけど…」
ようやく開けたところに出て、見ると公園?のある丘の上に、ギラデリ・スクエアと書かれた元チョコレート製造工場が見えました。えーっ、この坂を上るの??すると、すかさず夫、
「疲れたから、今日はもう帰ろう」
ええっ、ここまで頑張って来たのに?!
「明日また車で来れば良いじゃん」
うーむ。しかし疲れていた私は、しぶしぶ承知。またてくてくと来た道を戻りました。
車に戻ると、さらにどっと疲れが…まだ昨日のモントレーの疲れが残っているのかも知れません。
「他に行きたいところは?」
「ツイン・ピークス。そこ行ったら、帰ろう」
「ツイン・ピークスね…」
とガイドブックのマップを確認する夫。
「カストロ・ストリートを通るんだよ」
と私。カストロ・ストリートは、ゲイ・コミュニティで有名なところで、サンフランシスコのゲイの多くが暮らしていると云われ、ツイン・ピークスへの途上にあります。レインボー・フラッグと呼ばれる七色の旗が飾られ、ショップはおしゃれで個性的、とガイドブックに書かれていたので、ぜひ見てみたいと思っていたのです。
「あ、旗がある。あれじゃない?」
綺麗に飾られた旗が見えました。夜になると、ゲイのカップルがよく歩いているよ、と聞いていたのですが、昼間はそんなことはなく(普通、働いてるわな)、聞いていなければ全く分からないでしょう。
「きれいな街だね…」
その通りを走り抜けただけですが、見た感じでは、家もお店も手入れが行き届いて、居心地が良さそうでした。
「ツイン・ピークスってどう行けば良いんだ?分からないぞ」
丘を少し上って、ぐいっと左に曲がると、どんどんと頂上から離れて行きました。周りは民家です。
「違うんじゃない?」
「戻るか…」
そう言えば、友人のSさんに「ツイン・ピークスへの行き方は難しいよ」と言われていましたっけ。
一旦戻って、やり直し。
「Sさんに行き方聞いたんじゃないの?」
んー、忘れた。
それでも、えらい細い道を上りながら(絶対に正規ルートではないと思います)、何とか展望の良さナンバー1と云われるツイン・ピークスに到着しました。偶然に近いです。
「おお、よく見えるねえ」
今日行ったゴールデンゲート・ブリッジ、コイトタワーが遠くに見えました。ここから見ると、土地が波打っているのがよく分かります。
「おもちゃみたいな家だな〜」
「緑が少ないね」
「…」
「…帰ろうか」
満喫、満喫。今日は疲れたので、もう帰ります。
帰りのフリーウェイの西日のきつかったこと。サンフランシスコの陽射しは強いです。
ホテルに着くなり、私はベッドへ。「ちょっと寝る」
起きたらもう9時でした。ひえ〜、寝過ぎ。まだ時差ボケでしょうか。この間、夫はSさんに会ったりしていたようです。
「ご飯は?」
「すいてないから良いよ」
夫も疲れていたので、早々に就寝。お昼が遅く、お腹いっぱい食べたとは言え、1日1食ですか。うーん。

