7時半に目覚まし、モーニングコールと立て続けに鳴りました。
「にぇむいよぉ〜…」
昨晩寝たのは2時、時差ボケの中5時間半睡眠です。(普段より過酷!)
休みの日は目覚まし止めて昼まで寝る夫、今日は起きてシャワーを浴びに行きました。(えらい!遊ぶパワーは万全だ(笑))で、出てきて私を起こしたのが8時20分。眠い…。
しかし時差ボケも手伝ってか、顔を洗ったら目がパッチリ。妙に頭がすっきりした感じです。9時半頃、Tちゃんに電話をしたら、これから朝食ということで(Tちゃんの泊まっているところはB&Bで、朝食が付いているらしいです。)10時45分にロビーで待ち合わせをすることにしました。
あと1時間ちょっとあります。
「ルクソールのアトラクションを観ようよ」
昨晩、下見をしたアトラクション・レベルへ。
ルクソールにある全てのアトラクションに入場できるマスターパスを購入しようと思いましたが、アイマックス劇場の時間を予約せねばならないと知り断念、普通に「ツタンカーメン博物館」と「オベリスクの探索」のチケットを買いました。
まずは博物館へ。入口で解説のテープを借り、それを聞きながら中を観て歩きます。担当のおじさん、私たちを見て一言。
「新婚さん?」
わはは…2日続けて言われてしまった。それとも、カップルを見るとそう言うのかな?(笑)
「あなたはとてもキレイですね」
うーん、おべっかまで言うぞ。侮れません。<?
肝心の中身は、ツタンカーメン王の墓が発掘された王家の谷を忠実に再現したもので、ここに何があった、どういう状態だった、隣の部屋は、と詳しく解説してくれました。(テープが。日本語を借りて良かった!)レプリカだし、広さも全然ないのですが、私はとても興味深く観れました。発掘を疑似体験した感じです。
「いつまでもその美しさを保ってね」
出口には何故か入口にいたおじさんがいて、テープを返却した時にしっかり囁かれました。強者だ(笑)
続いてライドの「オベリスクの探索」へ。
おそらくこれが1番人気のアトラクションだと思うのですが、時間が早いのか私たちの他には2人しかいませんでした。一応、前振りなどありながらモーション・シュミレーション型ライドへ。
CGで出来た綺麗などでかい映像を前に、椅子が動き回ります。スター・ツアーズやバック・トゥ・ザ・フューチャー・ライドに近いです。実は私はこの手の乗り物が苦手で、頭や体を振り回されてふらふら…。しかし聞くと夫も目眩がしたそうで、
「これって睡眠不足が手伝っているんじゃない?」
と思いの外、疲れていることを再確認してしまいました。
「これじゃ、ジェット・コースターは乗れないねえ」
夫は今日友人と乗るジェット・コースターを嫌がっているので、私を説得するように言いました。
10時45分になり、Tちゃん達と合流しました。
「どこ行く?」
「ニューヨーク・ニューヨークでマンハッタン・エクスプレスでしょ」
夫の願いもむなしく、どうやら朝1でジェット・コースターに乗るようです(笑)
ニューヨーク・ニューヨークはルクソールの2つ隣にあるホテルです。名物は何と言っても、ホテルの裏側からアップダウンが始まる「マンハッタン・エクスプレス」でしょう。62メートルの高さまで上がって23メートルの急降下、2つめの急降下は55度という角度で44メートル落ちます。ループもあるし、540度のスパイラルもあります。時間的には4分くらいでしょうか。
「ヤダよー、怖いよー」
夫はずっと言い続けてます。
「これだけだよ。他のコースターには乗らないからさ」
「ねえ、これ観ようか?」
駐車場からホテル内に入ったところにあったポスターを見て、Tちゃんが言いました。ニューヨーク・ニューヨークでやっているショーのポスターです。
「ロード・オブ・ザ・ダンス?」
「ビデオ観たことあるんだけど、結構良かったよ。カリフォルニアでも公演あったんだけど、すぐにソールド・アウトでチケット手に入らなくて」
「へえ…」
「とにかく聞いてみよう」
ところが生憎と今日・明日と休演。明後日、火曜日のショーなら、私と夫はラスベガスを発つ前日なので観ることができます。
「良かったら観ていけば?ショー観たいって、言っていたじゃん?」
Tちゃんは、私がメールで言っていたことを覚えていたようです。
「どうする?」
チケット購入場所には、公演内容のダイジェストがずっとビデオで流されています。ケルティックダンスのショー、タップダンスや歌などあるようです。
「ストーリーとかあんまりないから、英語力なくても大丈夫だし(笑)」
「良いんじゃない?観てみようよ」
早速、チケットを購入しました。ラスベガス最後の夜に観るショーです。
「良いな…。オレも観たかったな」
Tちゃんがつぶやきました。
「じゃあ、マンハッタン・エクスプレス、行こうか?」
乗り場は2階、コニー・アイランドと呼ばれるゲーム・センターの奥にありました。乗る前に荷物をロッカーに預けます。私たちは1つのロッカーに4人分のものを入れました。
「すっごい、全然混んでないよ。前に来た時は、ここにずらっと並んでいたもの」
埋まっていたのは半分ほど。思ったよりも待たずに乗れそうです。
「あー、やだよー、乗りたくないよぉ」
いつまでも往生際の悪い夫です。
「大丈夫、アッと言う間だよ。すとんと落ちてくるっと回るだけだもん」
「いやあ、よくないですよ、これは」
どうやらYくんもこういう乗り物が苦手なようです。私とTちゃんは、全然平気(笑)
「怖いって、何が怖いの?コースもしっかりしているし、壊れる可能性なんてほとんどないよ」
「スピードは良いんだけど、あの落ちる感覚がイヤだ。あの腰が浮く感覚」
腰ねえ…そういえば、落ちるときになりますね。
「男はさ、女性にはない部分で重力を感じて気持ち悪いんだよね」
とTちゃん。
「そうそう」
と夫も同意していました。そんなの、分からないもん(笑)
そうこうしている内に私たちの番になりました。TちゃんとYくんが前から2番目、私と夫が3番目です。座って安全バーを下ろします。
「う〜、洒落になんねーよぉ」
「声出せば平気よ、怖いのなんて飛んじゃうから」
すぐにカタカタとコースターは上っていきます。景色がキレイです。
「ほらほら、遠くまでよく見えるよ」
と話しかけましたが、夫はそれどころではないようです。
「くそー、何で怖くねえんだよぉ」
そ、そう言われても…単なるアトラクションだしねえ。そして急降下。
「ぎゃ〜〜〜!」
続けてまた上がり、すぐに急降下。
「ひー、ぐわー!」何とも言えない叫び声を夫は最後の最後までずっとあげていました。余りにずっと叫んでいるので、私は途中で笑い出してしまいました。(まあ、コースター系に乗ると、たいてい笑っている私ですが。)どこから声を出しているんだ、いったい。
降り場に着いた時、夫はもうへろへろ。ふらふらして立ち上がりました。
「あと1秒長かったら、失神してた…」
「ずっと叫んでいたでしょ」
「後ろから叫び声が聞こえてきたから平静でいられたよ」
と友人にも言われてました。そのくせ夫は
「写真買おう」
とコースターに乗っていた時の写真を買いました。うーむ、顔が写ってないぞ(笑) 背中が見えそうだ。
「あと1メートル長かったら、やばかった」
とYくんも夫と似たようなことを言っています。私とTちゃんは全然平気、ケロッとしてます。思ったほど怖くなかったですし…。
「麻婆豆腐あるかなあ?英語で何て言うんだろ?」
「マーボードウフで通じるよ」<ホントでした!
お昼を食べに入ったニューヨーク・ニューヨーク内のチャイニーズ料理店、請請(チン・チン)でもオーダーが終わると、話は今乗ったマンハッタン・エクスプレスのことです。
「奥歯をずっと噛みしめていたから、歯が痛いよ」
と夫。そのわりにずっと叫んでいたんですけど…奥歯を噛みしめての叫び声だから、変な声だったんですね(笑)
「でもさ、足あげてなかった?」
私は途中に感じた疑問点を口にしました。普通、怖いと足を踏ん張りますよね?でも夫は足を浮かせていたのです。
「うん。なるたけ小さくなって表面積を少なくしようと無意識に」
「そ、それはワケ分からないなあ(笑)」
4人で大笑い。いざとなると人間、不思議な行動を取るんですね。
ここのレストランはなかなか美味しく、かつ配膳もパキパキしていて良かったです。ジュースもどんどんおかわりで入れてくれるし(笑)
「次はどうする?」
「ハードロック・ホテルで上っ張りが買いたいんだけど」
と夫。
「上っ張り?(笑)」
と笑うTちゃん。カジノは冷房効きすぎて寒くていられないんですもの…。外は焼けそうに暑いんですけどね。
ハードロック・ホテルは、あのロゴで有名なハードロック・カフェのホテル&カジノ版です。ホテル内には、有名ロック歌手のコンサート衣装、ギター、ゴールドディスクなどが飾られていて、それだけでも楽しめます。ハードロック・ホテル内のショップは奥にありました。(カジノの中を通らなくても行ける。珍しいです!)
「上っ張り、上っ張り…」
「ジャケット買っちゃえば?」
う〜ん、でもねえ、普段着れるものが良いしなあ。で、見付けたのがデニムのシャツ。
「これ良い〜」
しかしSサイズがありません。男性のMが1番小さくて、手なんてすっぽり入ってしまいます。
「それ買うの?お揃いじゃん」
見れば、Tちゃんも同じものを購入していたのでした。でもTちゃんでも大きいのね、このサイズ。
「でも、これ欲しい」
「じゃ買おう」
上っ張りゲット!!これで寒い思いをしないで済みそうです。
しかし外に出たらむちゃくちゃ暑かったです。ホテル横のハードロック・カフェでは、お店の天井から霧が降って(店内ではなく外ね)通る人を涼しくしてくれてました。車に戻ると、車が暑い、暑い。上っ張りを捨てたくなる暑さです。
「次は?」
「スタートレック!!」
「スタートレック・ジ・エクスペリエンス」は、ラスベガス・ヒルトンにあり、展示とスター・ツアーズ系ライドがセットされたアトラクションです。入口の頭上には、エンタープライズ号が浮かんでいます。
「スタートレック、全然知らないんだよね」
とYくん。ああ、一緒、一緒(笑) 実は私も全然知らないんです。展示物を見ながら夫が説明してくれます。ふむふむ…、と一応頷きますが全く頭に入らない(笑) ミスター・スポック?は知ってましたけど。
通路が狭くなり、人で先に進めなくなりました。どうやらライドのために並んでいるようです。
私たちの番になり、区切って部屋に入れられました。「ここで何か説明の映像を見て、扉が開くとライドがあるのね」と思ったら、突然何も見えないほどの闇になり下から風が吹き上げました。<そう感じました。私1人になって周りに何もなくなったような気がして、一瞬怖くなりました。
「すごい演出だねえ…」
「凝っているねえ…」
スタートレックの衣装を着た乗組員が歩き回り、まるで本当に宇宙船の中にまぎれこんでしまったような臨場感!しかも遠くで眺めているような感じではなくて、自分たちがその中に溶け込んでいるのです。
今までにない演出にとても感心しました。
肝心のライドは、スターツアーズそのものでしたが、前だけでなく頭の上にも映像があって、より迫力がありました。ラスベガスに戻ってくるストーリーも面白いです。
ただ私はこのモーションシミュレーションが苦手で、あと少し長かったら酔いそうでした。したらTちゃんも同じ、苦手で気分が悪くなるとか。一方、さっきはあんなにコースターを嫌っていた夫とYくんは「全然平気、面白い」と言うのだから、もしかするとコースター系得意とモーションシミュレーション系得意に人間は分けられるのかも知れませんね(笑)
ホテルの中は寒くて上っ張り命!だったのですが、外に出たらまた暑くて上っ張りいらない!状態でした。こんなに温度違うと体壊しますねえ…。
「ちょっとどっかで休まない?」
とTちゃん。「良いよぉ」で行ったのはマクドナルドでした。店内では飲み物だけで長居している人が多いようでした。この暑さですからねえ。
「時差ボケどう?あの薬飲んだ?」
「飲んだ、飲んだ。朝、妙にすっきり目が覚めたよ」
「でも、メラトニンって本当は何の薬なの?」
「眠りを深くする作用があるんだよね。だからぐっすり眠れて、その結果、時差ボケにも効く」
「じゃあ、眠くなるワケではないんだ」
「うん。だから昼間飲んでも効かない」
なるほどねえ…。でも良い薬じゃないですか!私はずっと睡眠凝縮剤が出ないかなあ、と思っていたのです。
「1、2個なら良いけど、日本に10個以上持って入ろうとするとヤバイらしいよ」
え!10個?まだ10錠以上残っているなあ、と思ったら10瓶以上という話でした。ああ、良かった。日本でも睡眠不足の折りには飲もう、と思っていたので(笑)
「次どうする?」
「トレジャー・アイランドで海賊のショーを観たいな」
「あ、俺、ちょっと捜し物があって。ハンティング・ワールドで買い物しなきゃならないんですよ」
とYくん。ハンティング・ワールド?
「アメリカにハンティング・ワールドってあるの?あんまり見たことないよね」
「う〜ん、アメリカっぽくないよね」
というワケで、黄色い潜水艦が有名な「ダイブ!DIVE!」レストランも入っているファッション・モールに車をとめ、Yくんとはバイバイ。7時に予約した夕食時間までTちゃんと3人で行動することにしました。うまいことに、目的の「トレジャー・アイランド」ホテルはここの隣です。
ずっと車で移動していたので、歩いてラスベガスを歩くのはちょっと新鮮です。陽射しが熱い〜。
しかしホテル前で行われる海賊船バトルショーはちょうど終わったところらしく、船が片付けられているところでした。
「やっぱり4時からだったかあ…」
現在、4時20分。次は5時半です。30分くらい前に来て場所取りするにしても、まだ時間があります。
「ミラージュ行こうよ、ホワイトタイガーや火山のショーがあるんだよ」
「へえ、じゃ、行ってみようか」
「ミラージュ」ホテルは、トレジャー・アイランドの隣にあります。まあ、隣といってもどでかいホテル、隣に行くのも大変なんですけど。トレジャー・アイランド行きのトラム乗り場を右に見ながら中へ。(よし、帰りは乗るぞ。)
ホテルの中は当然のように涼しいです。入ってすぐにガラス張りの天井から自然光が射す緑のアトリウムがありました。
「ホワイトタイガーがいるのはどこ?展示室があるんだよね」
「あ、あっち、あっち」
矢印に従ってカジノを進んでいきます。(結局、カジノは通らされるんですよねえ…)その先にいたのは、白い背景のセットに寝そべるホワイトタイガー。
「寝てるねえ」
「あ、尻尾が動いているよ」
…ま、こんなもんですか(笑)
「イルカもいるんじゃなかった?」
「よし観に行こう」
またもやカジノを通り(どうしてもカジノを通らせたいのね…)外へ。
「ドルフィン・プールとシークレット・ガーデン、ここだ」
「あ、有料だよ」
「……」
「止めよう」
「火山のショーは?」
「どこにも書いてないよ、ここじゃないんじゃない」
「えー、おかしいなあ」
結局、ホテル内をうろうろして、トラムに乗り、トレジャー・アイランドに戻りました。(注:火山のショーはホテルの入口、しかも夜だけでした<ガイドブックよく見ろよ〜(笑))
トラムの到着先はトレジャー・アイランドの裏。ショーを観るために入口に出るには、ま〜たカジノを通らないといけません。
「カジノを通ったからといってカジノするとは限らないのにねえ」
入口のバッカニア湾(といってもトレジャー・アイランドが造ったもちろん人工)の周りには既に人が場所取りをし始めています。
「ギリギリって感じかな」
と桟橋の横に場所を取り、さて後どれくらい?と時間を見ようとして気付きました。
「時計がない??」
「どうしたの?」
「時計がないの…」
「え?車に置いてきたとかじゃなく?ホテルに置いてきたんじゃないの?」
いいえ、しっかり腕に巻き、しかし余りの暑さにはずして、バックの紐にかけておいたのです。ちゃんと穴を通して、バンドも止めて。でも、ない。ないってことは…。
「大切な時計だったの?」
「うん…結構……思い出の…」
夫の顔を見ます。付き合い始めて、初めて買ってもらったお気に入りの時計でした。ガーン。ショックです。信じられません。
「落としたの?もしかして盗られたんじゃないの?」
そ、そうかなあ。でも全然普通の時計なのに…私は気に入っていたけど。
「男が残っているからマシだって。時計だけ残って、男が去ったら虚しいぞ〜」
とTちゃん。そ、そういう問題か?(笑)
「また買ってもらえば良いじゃん」
「……」
「うん、また買ってあげるよ〜」
そう言いつつ、夫だってショックは大きいはずです。2週間以上かけてお店巡りして、ようやく見付けた時計だったんですよね。2人のお気に入りだったんです。
「モノをなくす時ってそうだよな。分かるよ、今、すごい自分を責めてるだろ?」
とTちゃん。うん、でもそれより何よりショックで…。
「どこでなくしたのか…シンジラレナイ」
そうこうする内に海賊船バトルショーが始まりました。
強奪した金品を運んでいた海賊船に、右手から突然イギリスの軍艦が現れ(私たちはここの前にいました)、降伏を要求します。もちろん海賊たちは拒否したため、バトル勃発!大砲が火を噴き、海賊船は炎上、海賊たちも次々と海に投げ出されます。(ここらへんが必見!)
もうダメかと思われた海賊のキャプテンが、ここで一発逆転!最後にうった大砲がイギリス軍艦の弾薬庫に命中し、何と沈没。船員は皆、海に逃げるのですが、将校だけは船と運命を共にしたのでした…<ここで拍手喝采です。
素晴らしいショーでした。炎も、人も、仕掛けも、お金が掛かっています。これを無料で見せてしまうのだから、すごいですねえ。絶対にお薦めです。(と言いつつ、私は時計を気にしていたのですが……)
ファッションショー・モールに車を取りに戻りました。途中、海賊船のショーでカメラのフィルムを撮り終えた夫は、フィルムを購入<使い過ぎかも。まだ時間的には早かったのですが、夕食を予約したレストランのあるシーザーズパレスに向かいました。
「疲れちゃった…すごい眠いや」
「そういう今時分に眠いのを、時差ボケって言うんだよ(笑)」
え、そうだったのか!私はずっと睡眠不足なんだと思っていました。(それもあるんだと思いますが…。)
レストラン、スパーゴ(Tちゃんはスパゴだと思っていたらしいです)は、シーザーズパレス内のフォーラム・ショップスというショッピング・モール内にあり、カリフォルニア風イタリアンという感じでしょうか。ちょっと説明が難しいです。
まだ時間があったので、お店の前の噴水のベンチでしばし、うとうと。ああ、でも、寝れるもんじゃないですよねえ。すぐに雑談しちゃいます。
しばらくしてYくんも来て、時間にはちょっと早かったのですが、お店に入りました。案内されたのは、奥のダイニングルーム。テーブルの真ん中に置かれたパンのカゴにはいろいろな種類のパンが入っていて、どれも美味しかったです。
男性陣はワインをたのんで飲んでました。料理は、適当に好きなものをたのんで全てシェア。人数が多いと、いろいろ楽しめて良いですね。最後はデザート。ずっとオーダーを夫に頼んでいた私にTちゃんがデザートのオーダーは私に指名。
「ええー。やだー」
「そんなんじゃアメリカで生活出来ないぜ。目指せ!アメリカ駐在日記だろ?(笑)」
ふみゃ〜。英語出来る人の前で英語話すのってダメなんですよね〜、恥ずかしくって。通じる英語を話せないワケじゃない…と思うのですが。
約2時間の食事を終え、時間は9時ちょっと前。
「9時からの噴水のショーに間に合うから観て行こう」
場所はフェスティバル・ファウンテン。約5分の無料ショーで、彫像だった酒の神バッカス(私はバウ松村に似ていると思ったのですが(笑))が突然喋りだし、ビーナスやアポロンも交えてパーティを始めるというもの。でも、いまいちでした。人形の動きもちと固いし…。
「じゃあ、昨日行けなかったダウンタウンに行こう!」
ダウンタウンのフリモント・ストリート・エクスペリエンス、これぞ私にとってラスベガス憧れの1つです。長さ450メートルに渡って繰り広げられあるアーケード天井の電光ショー。
これが観たかったんですよね!
車でダウンタウンに着いたのは9時半過ぎ。駐車場がないので、手前の道に車をとめました。
「捕まったら、割り勘ね〜」
人も車もほとんどいないし、大丈夫だと思うんですけどね。目的のアーケードはすぐでした。もっとたくさんの人が見物に来ているのかと思ったら、夜遅いせいか思ったより人はいませんでした。(しかしラスベガスの夜はこれから!(笑))フリモント・ストリート・エクスペリエンスは定時始まりなので、まだ時間があります。
「お土産見る〜」
で、絵はがき選び。いつも自分で写真に撮れないようなものは、絵はがきを買う習慣です。ここは、安いTシャツやキーホルダーなどなどの、いかにもな土産物屋さんが多数並んでいました。
一方、Tちゃんたちは、路上マッサージをしてもらっていました。東洋人か?と思いきややってくれるのは白人男性。ちゃんと専用の椅子も用意してくれていて、10分10ドルくらい…かな?つぼを心得ていて、とっても気持ちよかったそうです。
10時になり、エクスペリエンスの始まりです。お店の中にいた観光客も皆、外に出てきました。
3つのヴァージョンがあるそうですが、私たちが観たのは「カントリー・ウェスタン・ナイト」。音楽に合わせて天井のアーケードにスペードやハート、馬が走ります。約6分のショーでした。天井なのでどこにいても同じように楽しめ、遠くから映像が走ってくるのがとても面白かったです。
「今日観たのは初めてのだった」
とTちゃん。私が以前にTVで観たのは花火が上がっていたから、今日のとは違うバージョンですね。
「ああ、でも。他のも観たかったな。1時間に1回なんて」
また来てね、というダウンタウン側の策略ですね(笑)
それでは今日の最後のイベント、ストラトスフィアに夜景を観に行きます。
ストラトスフィアは、ホテルの集まっているストリップ地区の北の端にあり、ちょっと不便なところにあります。それでも観光客が後を絶たないのは、350メートルの高いタワーがあり(ラスベガスのように土地の余っているところでは、高い建物をたてる必要がないためとても珍しいのです)、そのてっぺんに世界でもっとも高いところにあるジェットコースターと、70メートルのフリーフォールがあるからでしょう。
車を駐車場に入れて、中へ。カジノを通って2Fに上がると、ショッピングエリアがあります。これが長かった!!くねくねとして先が見えず、本当に乗り場はこっちで良いの?と不安になってしまいました。カジノとショッピングエリアを通らないとタワーに上れないなんて、さすが、考えてますね(笑) この一等奥に乗り場があります。
チケットを購入して、エレベーターに乗り上へ。108階に到着です。
「これは…」
降り立った展望台からの眺め、夜景は、本当に息を飲む美しさでした。百万ドルの夜景?ジュエリーケースをひっくり返したみたい?高い建物がないので遠くまで見渡せ、360度、どこもかしこも綺麗です。ラスベガスは砂漠地帯で乾燥しているため、空気が澄んで光をちらつかせることがないのでしょう、雨が降らず雲もないので、実にクリアです。
「すっげー綺麗!」
「おおっ」
思わず、ガラスに駆け寄ります。
「うおっ、こえ〜」
なんと、ガラスの下が斜めになっていて、真下が丸見えです。間違って乗ったら、バリンと割れてしまいそうです。寄り掛からないで下さい、なんて書かれていますが、怖くてとても寄り掛かれません(笑) しかし怖いモノ見たさでちょっとだけ足を掛けたり。ひゃ〜、怖い〜。とても体重はかけられない〜。
「オレ、酔っているのかな、全然怖くないや」
とTちゃん。足掛けても全然平気です。<車、運転してなかったか?(笑)
「このままタワーが倒れて、死んでもいいな。その時はシェーの格好で落ちる(笑)」
「じゃ、オレはコマネチ!(笑)」
わはは、と笑って、ふと後ろを振り返ると、夫が壁に張り付いてました。
「…何、やってんの?」
「いいんだよ、わはは」
高所恐怖症にはこのガラスは厳しいようですねえ。ふふふ。
「このガラスってどうやって磨くんだろ?」
「ピカピカだもんね。マメに掃除しているよね、きっと」
「でも掃除する時、下に何もないよ」
うむむ、きょわい。
「あ、上に上がると外に出れるよ。行ってみよう」
渋る夫を引っ張って、階段を上がりました。
外に出て夜景を見ました。やっぱり綺麗です。
日本だと、展望台というとガラス張りか、金網びっしりが基本ですが、海外は外に出られるところが多いように思います。しかもあるのは手すりだけ。下手をすると手すりも腰くらいの低いところもありますが、日本と違い自己管理が基本にあるのでしょうね。やっぱり夜景も生で見たいです。
「一周しよう」
とてくてく。すぐ上では、ハイ・ローラーというジェットコースターと、ビッグ・ショットと呼ばれるフリーフォールがあって、叫び声が聞こえます。
「コースターはあんまりスピードないね」
「やっぱり危ないんじゃないの?あれだけ高ければ十分だし(笑)」
「乗る?」
と夫に聞きましたが、冗談でしょ、と頭をぶんぶん振られてしまいました。気付けば、夫は展望台でも内側しか歩いてないし(笑) 乗るとしたら私とTちゃんしかいないんですが…まあ、今回はパスかな。
それにしてもラスベガスの夜景は絶景です。来る機会があったら、絶対に見逃しちゃいけません。
「じゃあ、行こうか?」
エレベーターで下におり、またくねくねしたショッピングエリアを通って1Fのカジノへ。駐車場目指し歩いていたのですが。
「ここってさっき通ったっけ?」
「?そういえば通ってないような…」
カジノの中はどこも似たような感じで分かりにくいのです。
「あの車見てないな。(<景品で車がスロットマシンの上に飾ってありました。こういうのはよくあります。バイクも多いです。)見てたら覚えてるし。ごめん、間違えた。あっちだ」
「???こんなとこ歩いたっけ?」
……迷子。
「あれ、ここは…?」
ようやく出たのは、駐車場は駐車場でも、私たちが止めた駐車場の隣の建物でした。しかもすぐ横は何やら寂れてうち捨てられた建物。う〜ん、こんな観光地のホテルのすぐ裏がこうですからねえ、土地が余ってるんですね。結局、下まで降りて歩いて隣の駐車場まで行きました。
車を出し、あとは帰るだけとなりました。Tちゃんたちと遊ぶのももう終わりです。
オープンにして音楽をかけ(この音楽がすごく良かったのですが、曲名が分かりません)、メインストリートをルクソールに向かって走ります。途中、トレジャー・アイランドでは昼間見た海賊船のショーをやっていました。激しくあがる炎に思わず「おおっ」、続いてミラージュでは火山が爆発してました。工事中のベラッジオ前では、今晩は音楽なしで噴水が踊っていました。あふれるネオンが車のスピードにあわせて流れていきます。
「もう終わりだねえ…」
そっとつぶやきました。
「どうもありがとう!」
「じゃあ、残りの旅行、楽しんでね!」
「明日、仕事頑張ってね」
「じゃーねー!」
ルクソールに着き、Tちゃんたちとはここでサヨナラ。Tちゃんたちには車出してもらえて、遠くに行けたし、案内してもらえたし、感謝感謝です。明日からは、夫と2人の旅行になります。

