16年前、沖之真船島で一夜にして村民全員が死滅するという事件が起きた。政府はこれを隠蔽するが、奇跡的に生きのびた少年が2人いた。少年達は成長し、賀来裕太郎は神父として神に仕え、恵まれない子ども達を助けながら生活している。一方、結城美智雄はエリート銀行員となり、島を滅ぼした事件の謎を追い続け、自分の運命を狂わせた惨劇への復讐のため、冷酷な殺人鬼となった。次々と制裁を敢行する結城を賀来は止めようとするが、自らも地獄へと引きずり込まれてしまう...。
岩本仁志監督、玉木宏主演、山田孝之、石橋凌、石田ゆり子。手塚治虫原作マンガの映画化。
手塚治虫最大のタブー、という触れ込みに期待して観ました。冒頭の誘拐事件はなかなかの迫力で、いきなりクライマックス状態。ちょっと「?」な面もありましたが、玉木の細い肢体と冷酷無比なシーンを見ながら、次の展開にドキドキしました。が、賀来が出てきた辺りから、メリハリのない展開でグタグタに...。この2人の結びつきに全く説得力が無く、玉木の熱演も空回り。後で調べたら、原作では結城と賀来の同性愛が描かれているそうで。なるほど、そういうシーンがあれば納得なのかも知れませんが、映画では全く意味不明でした。どうしてカットしちゃったんでしょうね、事務所の都合?これがあったらもっと良い映画になったでしょうに、残念です。


はじめまして。
同性愛のシーンにかんしては、二人ともOKでした。
資本を出している方の了解が得られなかった、と監督が別の機会に語っています。これを補うべく、それらしいポスターを東京などでは、張り出したりしましたが、効果は及ばず。悔しかっただろうと思います。
映画は産業なので、出資者が一番偉いのです。それなら「禁断の」などと言わなければいいのにと、思わないでもないです。
また、原作が70年代を描いているので、その辺の違和感や、悪役の迫力が今一つだったり、社会悪がかき切れていなかったり、足りないところも多いです。
これも資本不足からかもしれません。
玉木君は「ウォーターボーイズ」でデビューしているので(丸坊主)、役柄に偏見がなく、その思い切りの良さがとり得です。思い切り体重を落としています。体脂肪4%です。カッコ悪いがカッコいい、そんな役者です。
応援してやってください。
長文、失礼しました。
■からこるむさん
こんにちは、はじめまして。
詳しいお話をありがとうございます。
そうだったんですか、出資者がNGだったんですね…。
ホント、それなら「禁断の」なんて言わないで欲しいです。
同性愛を盛り込んだ方が絶対に作品的にも質が上がったし、人気も出たと思うのに、出資者の方は何でダメだったんでしょう。
からこるむさんは玉木君のファンですか?^^
私はこれとのだめくらいしか知らないんですが、良い役者さんですよね。
この映画でも玉木君は頑張っていたと思います。
日本では、まだまだ保守的なんでしょう。それと、映画作りの基本として、玉木君のファン層が圧倒的に若い女性であることじゃないでしょうか。殺人鬼で同性愛では、劇場に来てくれない、というよみもあったのではと、勝手に推測しています。事実「MW]は「R15」です。メッセージ性の強さと娯楽性の兼ね合いが経済性に縛られているわけです。
玉木君は、イメージが嫌われて離れていっても、いい作品に出ればファンはまた戻ってくれると言っています。けれど作り手は利益を回収しなければならないので、腰が引けてしまうのではと思います。ハリウッドなどで有名な俳優さんが自費で製作するのは、同じ理由だと思います 。
「MW」の場合2005年に別の映画撮影の時、プロデュサーがそれまで映画化は不可能と思っていたのを、「できる」と思ったそうです。マンガから抜け出たような容姿が注目されたわけですが、玉木君はそれまでの「いい人」から脱却したかったのでしょう。
以上は雑誌のインタビューなどの知識と私見です。おっしゃる通り、玉木ファンです。彼を見ていると伸びてゆく人を見る喜びとともに、映画作りが大きな組織で成り立っていることを知ることにもなりました。
またまた、長くなりました。
アメリカにお住まいの方と話せるなんて、世の中の進歩はありがたいですね。
■からこるむさん
殺人鬼で同性愛なんて、とっても魅力的なキャラに思えるのに…!(笑)
そう思うのは一部のファンだけなんでしょうかね。
冒頭の冷酷なシーンにドキドキしただけに、返す返すも残念です。
同性愛で弱いところも見せてくれたら、心臓鷲掴みでしたよ。
そうですね、映画を作るのが監督と俳優だけだったら…。
玉木君は「いい人」のイメージだったんですか?
すいません、日本の芸能界ってよく分からなくて。
千秋って良い人だけど、偏屈でもあったのにな。
コメントありがとうございました。