ヨセミテ 2002/07 :マリポサへ

2002年7月 5日

11時過ぎにのんびり出発。サンマテオ・ブリッジを渡り、どんどんとヨセミテ方面へ。途中、なだらかな山の頂に風車が立ち並ぶ場所を通過。人気のない山でプロペラだけが動いている様子は、何とも不思議で、まるで未来世界みたい。

途中の町のミュージアム…と、ここらで記憶が途絶え、次に起きたら山の上でした。陽射しが暑いです。
「喉かわいた…」
で、本当に小さな宿場町のようなところで一休み。ペットボトルの水を買って、ついでにちょっと町を見学です。写真は向かえにあったミュージアム、全く人がいませんでした。ここは昔炭坑か何かをしていたらしく、トロッコが置いてあったり、昔むかしに使われていた郵便局が保存されていたり…私はこういうのが好きなのでワクワクして見ました。
それにしても暑いです。通りの向こうでは公園があって、子ども達が水遊びをしていました。
「そろそろ行こうか?」
これからもう一山越えて、マリポサという町まで行きます。

マリポサまでは山道、くねくね道でした。いつもなら寝てしまうのですが、さっきまでたっぷり寝ていたので眠れません。あっと言う間に気分が悪くなりました。吐きそうになる前に何とかしないと。椅子を倒して横になったり、後ろの座席に移ったり、靴を脱いだり…ああ、せめてこの暑さを何とかして〜。
「少し寝た方が良いよ」
ようやく着いたモーテルの部屋でぐったり。部屋にはクーラーが付いていました。結構暑くなるということですね。確かに外の陽射しの強いことといったら。
「ヨセミテ行かないの?」
「こっから結構あるんだよね、今日は良いだろ」

昼寝をしたら、気分もすっきり。7時でまだ日も高いので、夕食のレストランを探しに町へ出ました。と言ってもメインは通り1本だけの田舎町です。
「モーテルの地図に中華料理屋があるとあったよ」
ふーん…まあ、中華ははずれが少ないですけどね。でも私は、
「ねえ、ここ、どう?」
ステーキ屋さんに目を付けました。地元民らしき人でいっぱいです。ここは美味しいに違いない!夫を説得して入ったら…ビンゴ!肉にはしっかり下味が付いていて、添えられた野菜もグッド。パンまで美味しくて、ペロリと食べてしまいました。
こんな山の中で海鮮はないよねえ、と頼まなかったエビも、隣のテーブルに持って来られたのを見たら実に美味しそうです。値段はそこそこしますが、ここは大当たり。お店の人も愛想が良くて、居心地の良い時間を過ごせました。こういうお店が家の近くにあったらな〜。

明日はいよいよヨセミテに行きます。

ヨセミテ 2002/07 :ヨセミテ公園

2002年7月 6日

ブライダル・ヴェール滝早起きしてヨセミテへ出発!マリポサからの道はクネクネ道で酔うかも?ということだったので、例によって寝ていきました。起きたのはゲートで20ドルを払ってから。

「まずはビジターセンターへ行こう」
貰った地図や冊子を眺めながら進むと、道端にブライダル・ヴェール滝という看板を発見!
「滝見る〜!!」
「え、もう?」
駐車場は余り混んでいませんでした。「いっぱい歩いたら嫌だな〜」とぶーたれる夫を突いて車を降り、見上げると少し先に滝が見えました。余り遠くないようです。
「ほえ〜、綺麗だねえ」
高さは180メートル以上あるそうです。いったい上はどんな風になっているんでしょう?

トンネル・ビュー「満足、満足」
と車に戻り、先ほどの道の続きを…あれ?何か反対じゃない??いや、でも夫のことだからきっと分かっているのよね。
「あれ、間違えた」
気付いた時にはトンネルの中をビューッと走ってました。やっぱり反対だったんだ。トンネルを出たところでUターン。
再びトンネルを抜けたところは、ヨセミテ渓谷の有名な眺望点、トンネル・ビューでした。確かになかなか綺麗です。こんなところでこんなに気軽にこんな景色が見れて良いのでしょうか。まるで絵はがきですよねえ。

ビジターセンターへ向かう途中「ではビジターセンターへ行こう」
先ほど来たブライダル・ヴェール滝を越え、さらに先へ…。突然開けた場所に出ました。草原の奥に森、その頭上には岩山。
「綺麗〜!」
思わず車を停めて写真を撮りました。ここはピクニックエリアになっているらしく、徒歩で草原に入っていく人がパラパラいます。自転車もOKみたいです。
「私たちも行ってみる?」
「んにゃ、ビジターセンターに行こう」
夫はどうしてもビジターセンターに行きたいようです。仕方なく車に戻り、先を急ぎます。
また細めの道になり、ふと見上げると、大きな岩山が視界いっぱいに!
「わ〜、すごい!!」
また車を停めて、写真、写真。右手を見ると滝があって、これまた綺麗!と思ったら、ブライダル・ヴェール滝でした。あらら、写真ばっかり撮っていて、全然進んでない…。

ビジターセンターへ向かう途中ようやくビジターセンターのあるヨセミテ・ヴィレッジに着き、車をデイ・パーキングに入れました。わりと早い方だったので、駐車場から建物までは歩いて5分ないのですが、とにかく陽射しが暑くて暑くて…。ひーひーしながらスポーツ・ショップの先にあるヴィレッジ・ストアに入りました。
「ここは涼しい〜」
水を買ってゴクゴク。お昼にはまだ早いし、座って今度の予定を立てます。目の前にはシャトルバスの乗り場があり、定期的にバスが来ています。まだ余り混んでいないようです。
「ひとまずこの中を見よう。博物館とかあるみたいだし」
郵便局やギャラリーを越え、ありました、博物館。ビジターセンターも同じ建物内です。それにしても陽射しが…暑い…。日焼け止めを腕にも塗ってきて良かった…。博物館の奥にはインディアン・ビレッジという野外展示スペースもありました。ヨセミテ・ヴィレッジだけでもかなり広いです。
「シャトルバスに乗って全体像を掴もうか?」
マップを見ると巡回しているようなので、とにかく乗ってみることにしました。ヨセミテ・ロッジやカリー・ビレッジ、アワニーといった渓谷内の宿泊施設が主な目的地で、トレイルにも繋がっています。

ヨセミテ博物館一番近いバス停にちょうどバスが停まっていたので、シャトルバスに飛び乗りました。余裕で座れます。
まずはセンティネル橋を渡ってハウスキーピング・キャンプへ。ここは激安の宿泊施設らしいです。川にゴムボートを持ち込んでラフティング?をしているのが気持ち良さそうでした。カリー・ビレッジ、ここでは自転車のレンタルをしています。続いてキャンプ場やトレイルへの入り口、そしてミラーレイク。ステーブルズでは乗馬ツアーをしています。またキャンプ場があって、しばらくバス停がなく、ヨセミテ・ヴィレッジのデイ・パーク駐車場に戻ってきました。
「まだ乗ってる?」
実はこの反対側にもルートがあるのです。
ヨセミテ・ヴィレッジを出ると、高級ホテルのアワニーホテル、ほほぉと眺めました。そしてヨセミテ滝、ヨセミテ・ロッジへ。ここもキャンプ場があります。これでまたヨセミテ・ヴィレッジに帰ってきました。
「これで全体像が掴めたな」
と夫はご満悦。お昼時間が過ぎて私はお腹が空いてきました。ここでご飯にすることにします。

ヴィレッジ・グリルは所謂ファースト・フード。長い行列が出来、席を見付けるのも大変そうです。
「バスから見たロフトとかいう店に行きたい!」
確か1駅だったので近いです。暑さでぼーっとしながら移動…郵便局手前にありました。2階に上がると、え?というくらいにガラガラです。「高いから?」とドキドキしながらもピザを注文、焼き立てを食べました。値段はそんなに高くないし、味もグッドでなかなか満足でした♪

さて、いよいよ活動開始です。とは言え、既に暑さで参っている体力ゼロの私たち。いったいどこへ行ったものか…。
「ミラーレイクはどう?」
貰った冊子に載っていた写真がとても綺麗だったので思いつきました。湖に映った木々と岩山…ミラーなんて、水もきっと澄んでいるのでしょう。
「えー、でも歩くんじゃない?」
先ほどビジターセンターで購入したトレイルマップを見ると、ミラーレイクへのレベルはイージー、30分と出ていました。
「よし、これだ!!」
シャトルバスをつかまえて…おお、めちゃくちゃ混んでいる!ひとバス待って、次に乗っても座れませんでした。そういえば道路も混み始めています。

ミラーレイクミラーレイクのトレイルへのバス停に到着。結構たくさんの人が降りました。やはり簡単コースは人気があるのでしょうか?
途中の橋で「クマがいる!」と皆が騒いで見ていたので、どれどれと私たちも見ましたが分かりませんでした。むむ、残念。ここヨセミテでは毎年クマの被害があって、何百台もの車が食べ物探しで荒らされているそうです。クマ防止のためか、ヨセミテにあるゴミ箱はどれもしっかりとしたフタが付いていました。
川沿いを歩いて数十分、ミラーレイクが見えてきました。さすがイージーコース、多少の坂はありますが、この暑ささえなかったら楽勝、お散歩コースといった感じです。
「おおおっ…!!………干上がっている」
本来水があったろうなあ、というところは砂場になっていました。湖というより池??後でガイドブックを読んだら、このミラーレイク、年々水量が減っていて、何年かしたら消えてしまうだろうと言われているそうです。写真に騙された〜!
それでも少ない、浅い水場を狙ってたくさんの人が水遊びをしていました。水は綺麗なようです。私も触ってみましたが、冷たかったです。

帰りのバスはすごい混みようで、乗車拒否されてしまいました。諦めて歩き出す人もいますが、私たちはとても歩ける距離ではありません。辛抱強く待って次のバスに何とか乗り込みましたが、途中で渋滞。
「シカがいるよ!」
運転手さんの放送が入り外を見ると、3頭のシカが草を食んでいました。んん、ちょっとだけラッキー?

夕方のトンネル・ビューそうこうして、ようやくヨセミテ・ヴィレッジに戻ってきました。喉が渇いたので自動販売機でコークをゴクゴク。缶には5セントのデポジットシールがついていました。
「これからどうする?」
「グレイシャ−ポイントに行きたいけど、ちょっと離れているんだよね」
「車混んでたもんねー、早いけど、もう行く?」
「そうだね」
陽射しがまだまだ暑いです。駐車場に着いたら、車は蒸し風呂状態…あっつ〜。朝はいっぱいだった駐車場も、この時間には空きスペースがパラパラありました。日帰りで遊びに来ている人たちがいるのでしょうか。

時折渋滞しつつ、トンネル・ビューのポイントまで戻ってきました。
「ああ、雲が出て来ちゃったなあ…」
曇りの方が暑くなくて良いのですが。
「星が見えるかと楽しみにしていたのに…」
と夫はガッカリ。さっきまでは、太陽が隠れることもなかったのにねえ。

絶景!グレイシャ−ポイントまではまた山道。ここはやはり寝ていた方が良いでしょう。今日は酔わないために無理矢理に、そして短時間に寝ることが多かったため、頭痛がします。でも車酔いには代えられません。ZZZZ…。

「すごく眺めが良いよ!」
と車を停めた夫に起こされました。
「もう着いたの?」
「グレイシャーポイントまでは後少し」
何だ、そうか、だったら寝ていたい…と思ったのですが、それでは余りに愛想無しのため、頑張って起きました。外の暑さもひいて、ちょうど良い感じです。
ちょっと下向きに撮影「これは…!」
目の前に渓谷が一望出来ます。これはすごい、無理して起きて良かった!
白く見えるのは滝です。ようく耳を澄ますと、滝の音まで聞こえます。中央にひときわ高く見えるのが有名なハーフドーム、ヨセミテのシンボルです。頂上に登ることも出来ますが、かなり体力がいるそうです。
「すごいねえ」
しばし呆けて景色を眺めていました。

ハーフドームグレイシャ−ポイントは、本当に目と鼻の先でした。駐車場でスペースを探してちょっと奥の方まで。
「これだけ近いと、余り眺めは変わらないんじゃないのかなあ?」
「でもここにはレストランがあるよ」
そういえばお腹が空いてきました、ここで食べるというのも良いかな。…が、時間が遅いせいか閉まっていました。駐車場から展望台までは、ちょっとした坂道はありますが、車いすでもOKなようになだらかに作られています。

グレイシャーポイントからはハーフドームが目の前に見えます。空が近い、素晴らしいです。アワニーホテルがよく見えました。あんな低いところにあるんだなあ、というかここはとても高い!
「日没が綺麗なんだって」
というわけで、手頃な岩の上に座り、日没を待つことにしました。こういう人はたくさんいて、寝っ転がって待つ人、ワインとチーズで乾杯している人(用意の良いこと!)もいました。時間は7時半、あと30分くらいで夕日が見えるはずです。
と、そこにレンジャーの人が現れ、何やら話をし始めました。ここで見る日没はイベント化しているようです。しかしマイクが使わているわけではないので、私たちの座っている場所までは声は届きませんでした。

夕焼けのハーフドーム「ちょっと寒くなってきたね」
昼間の暑さが嘘のようです。日没を狙って人がかなり増えてきました。レンジャーの人は話を終え、いつの間にやら姿を消していました。
「あ、太陽が見えなくなる…」
景色が金色に輝き、下から段々と日陰の部分が増えていきます。
「綺麗だねえ」
まだまだたくさんの人がいて、さらに集まってきていましたが、ハーフドームがすっぽり陰になる前に、私たちはグレイシャーポイントを後にしました。
「曇っているから、星見えそうにないしね…」

車に戻り、山を下りている内にすっかり日が暮れました。まだヨセミテ公園内だというのに、擦れ違う車もなく、当たりは真っ暗。ミラーには何も映らず真っ黒です。
「何か怖いねえ…うおっ!!」
自分の車のライトしか明かりがない中、突然ライトの中に人が現れました。何と、男性のヒッチハイクですっ。でも申し訳ないけど、乗せてあげられません。
「何でこんなところに??仲間に置いて行かれたのかな?」
「法律でヒッチハイクは禁止されているはずだけど…」
かなりせっぱ詰まっていたのでしょうか。あの暗さの中に取り残される心細さを考えると可哀想ですが、やはり乗せるのは無理です。レンジャーの人が見付けてくれていることを祈ります。

マリポサの町に戻ってきた時には既に10時を回っていました。夕食をまだ食べてないのですが…レストラン、軒並み閉まってます。
「田舎町だからねえ…」
こういう時、日本だったらコンビニでおにぎりという手もありますが、こちらのコンビニにはおにぎりはありません<当たり前。さて、どうしたものか。
「ファースト・フードでも良いかな?バーガーキングがあったから」
こんな遅い時間にファースト・フードは嫌ですが、仕方ないですね…。お店の外にあるテーブルでは若者がわいわい言いながら食べていました。ドライブ・スルーには3台ほどの車が。
「何があるか分からないから、メニュー見て買いたいな」
「じゃあ、お店で食べる?」
車を停めてドアへ…し、閉まってる!店内が明るいから、まだやっているんだと思いました。だから皆、外で食べていたんですね。ドライブ・スルーはやってるのにー。で、すごすごとドライブ・スルーへ並び直し、モーテルに持ち帰って食べました。
何か寂しい夕食になっちゃいました。やっぱりヨセミテで食べなきゃいけなかったようです。

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