ワシントンDC 2000/07 :06月30日

2000年6月30日

会社から帰った夫と夕食をして、交代でお風呂に入りつつ旅行準備のパッキングをして、9時半に家を出ました。飛行機の時間は11時半。
「長期間用駐車場からは専用のバスに乗らないといけないから、早めに出ないとね」
まあまあ余裕を持って出たつもりです。

満車を恐れていたのですが、さすがに連休前日の出発なのでそれはなく、すんなり中に入ることが出来ました。(中と言っても屋外です、建物内ではありません。)しかし見渡す限り埋め尽くされている車、車、車…。
「どこが空いてるの??」
案内する人もいないので、全く分かりません。とにかく奥の方へ行ってみることにします。
「ぜ〜んぜん空いてないねえ」
行けども行けども満車状態…つうか、いったいこの広さは何でしょう。ここが満車になるってすごいことですよ。
「あ、空いてた!」
ようやく1つ空いているところを見付け、車を停めました。さて、空港へ向かうバス停は?

1分ほど歩いたところにバス停を見付けました。これだけ広い駐車場なので、中にはバス停がいくつもあり、私たちのところは9番。帰りに分からなくならないように、覚えておかないといけません。(忘れたらとても車は探せないでしょう。)
バス停には既に10人以上の人がいて、バスが来るのを待っていました。
「これだけ待っているってことは、すぐ来るかもね」
あー、それにしても寒いです。ベイエリアの夜は冷えます。なのに、何で夫は半袖なの?
「上着は?」
「忘れた」
何で上着を忘れるのよ??

5分ほどしてバスが到着。わいわいと乗り込みました。時間は10時。
「間に合うかな?」
「30分もかからないでしょう?」
出発の1時間前、10時半にチェックインすればOKかと。駐車場内のバス停をいくつか回り、バスはゆっくりと外に出て、サンフランシスコ空港へ向かいました。そしてすぐに渋滞にはまったのでした。

道路にびっちりと車が並び、少しずつしか進みません。空港はもう目の前だと言うのに、これでは歩いた方が早いくらいです。後ろにいた人が、思いあまって?運転手さんのところへ走り寄りました。その後、携帯電話で話していた内容によると、渋滞で間に合わないかも知れないとお友だちに言っているようです。
「私たちがバス停に行った時既にあれだけ人がいたんだから、もっと前から待っていたってことだよね。それでこれじゃあ…間に合わなくもなるよねえ」
そう話してのんびりしていた私たちも、10時半近くなってもほとんど動きの変わらないバスに、だんだんヤキモキしてきました。
「大丈夫かなあ?」
横にいた人がまた運転手さんに何かを聞きに行きました。いつの到着になるか聞いているようです。皆、同じ状況なのです。
「経験から言って20分だって」
ってことは10時50分??出発40分前のチェックインで大丈夫でしょうか。

10時35分、角を曲がると今までが嘘のように道が開けました。(この5分の長かったこと!)バスがスピードをあげます。
南ターミナルに着くと、半分くらいの人がバスを降りました。そしてたくさんの人がバスに乗り込んできました。荷物を載せる場所がいっぱいになり、人の荷物の上に荷物を載せています。
「うわ〜、きっとなかなかバスが来ないから人がたまっちゃったんだね」
ようやくドアを閉めて、次の国際線ターミナルに着くと、またもやたくさんの人が乗ってきました。もうぎゅうぎゅうで乗れないのに、無理矢理乗ってきます。運転手さんが「閉めるから降りて!」と怒鳴っていました。
私たちの降りる北ターミナルに着きました。荷物が埋まっているので引っ張り出して、出口へ向かいます。「あんたがいると邪魔だからどいて」と言われている人がいました。えらい混雑です。

ユナイテッドのチェックインカウンターに着いたのは、やはり10時50分。ガラガラでした。オーバーブッキングで席がなかったらどうしよう、と心配していたのですが(お金を払っていても早いモノ順なので、席がなくなるのはアメリカではよくあることです)、それは大丈夫でした。
「んー、もう並びの席がないなあ」
く〜、そうそう、もう1つ、チェックイン時間が遅いとこれがあるんですよね。
「前後の席とか…う〜ん…」
カウンターのお兄さんはあちこち探してくれているようです。
「乗り継ぎ便は大丈夫なんだけど…」<これはWebで席も予約したのです
チケットを渡され、カウンターを離れたのは11時過ぎ、あと30分で出発です。結局席はどこになったのかとチケットを見ると、座席番号がありませんでした。
「これ、搭乗券じゃないんじゃない?」

チケットには、セキュリティマネージメントカードと書かれていました。???と思いながらも搭乗口に行くと、前のカウンターには30人ほどの長い列が出来ていました。早速、私たちも最後尾につきます。
「でも、これに並ぶので良いの?」
「う〜ん???」
夫が前に見に行きましたが、分からなくてすぐに戻ってきました。並んでいる人の手元を見ると、どうも持っているモノがまちまちでよく分かりません。でも、私たちと同じモノを持っている人はいないようです。
「何に並んでいるんだろう??」
「でも搭乗券もらわなきゃだしねえ…」
後ろの人にチケットを見せて聞いてみましたが、やっぱりよく分かりません。でも、ここに並ぶのは違うようです。でもこれに並ばないとユナイテッドの人とは話せないですし…むむむ。

「何か、名前を呼ばれるみたいだよ」
夫が同じチケットを持っている人に声をかけて聞いてきました。
「それを待って、そこで初めて搭乗券がもらえるみたい」
はあ?それって何故?
「もしかしてオーバーブッキングなのかな?」
きゃー、これに乗れなかったらどうしましょう?!次の乗り継ぎ便に間に合わなくなっちゃいます。
「で、ここに並んでいる人たちは何なの?搭乗券もらっているみたいだけど」
「う〜ん…ここにいる人たちが全部済んでから、ボクたちの搭乗券が発行されるみたいだね」
「何で?私たちはもうチェックイン済んでいるのに、後回しなの??」
「よく分からない…」

列が私たちの番になった時は、既に出発時間の11時半を過ぎていました。
「後で名前を呼ぶから」
係の人は私たちのチケットをちらりと見ただけで、すぐに返してきました。
「席は確保されてます」
並んだ甲斐もなく、すぐに横に出されてしまいました。周りには私たちのように呼ばれるのを待っている?人が20人以上はいました。列はなかなか短くならず、最後の人が終わったのは12時近くでした。
「時間、むちゃくちゃ過ぎてるじゃん。何か、手際悪いよね〜」
ばたばたとしていた係の人が、マイクで名前を呼び始めました。私たちは2番目です。すぐにカウンターに向かいました。
「名前を呼ぶって言ったでしょ。関係ない人は下がってください。名前を呼びますから!」
つられてカウンターに駆け寄った人を、係の人が制していました。
「はい、こちらが搭乗券です」
私たちの名前が入った搭乗券が渡されました。席は通路を挟んで隣です。

飛行機に乗り込むと、いくつか空いている席を見かけました。待っていた人が皆、搭乗券を手に出来たのか、席に座ってしまった私たちには分かりませんでした。

結局、サンフランシスコ空港を12時過ぎに出発。乗り換えのシカゴの空港に着いたのは、4時間後、しかし2時間時差のため、朝6時でした。
「う〜む、余りよく眠れなかった」
「次の飛行機って6時半でしょ?30分で大丈夫なのかな?」
と到着前に心配していると、機長さんの放送が入りました。
「次で乗り換えが必要な方、手を挙げてください。(はーい、と手を挙げる1部の人々)飛行機が遅れて乗り換え時間が短くなっています。乗り換えの必要な方のため、シカゴで降りる方は乗り換えの方が降りるまで座ってお待ちください。ご協力を感謝します」
ひゃー、素晴らしいじゃないですか?
しかしそんな心配もなく、6時半の飛行機は出発がしっかり遅れて、7時過ぎでした。(まあ人だけじゃなく、荷物の乗り換えもあるので、すぐにってのは無理だと思いますが。)
うとうとしたり、朝食を食べていたら、2時間後、1時間の時差があるので朝10時に、ワシントンDCに到着しました!大陸横断はやっぱり大変ですね〜。

ワシントンDC 2000/07 :07月01日

2000年7月 1日

荷物をピックアップして、さて、どうやって中心地に出ましょう?
「地下鉄があるから、それに乗ろうよ!」
「えー、シャトルバスとかのが便利じゃないの?大きい荷物持って動きたくないよ」
「駅からホテルは近いから、大丈夫だって」
それに久しぶりに地下鉄に乗ってみたいです♪<私の住むベイエリアに地下鉄はありません。
地下鉄の駅は空港に横付けされていました。まずは切符を買わないといけません。んー、日本とは随分と違うようですね。
「切符の買い方が分からないぞ」
と田舎者のようなことを言う夫。買い足しの出来るメトロカードみたいな感じ、かな。もちろんきっちりの値段なら切符は回収されます。

ペンタゴン、アーリントン墓地と聞いたことのある駅名を通り、私たちの泊まるホテルの最寄り駅、マックファーソン・スクエアに到着。1人1ドル10セントです、安い!
駅からホテルまでは歩いて3分。途中に公園があって、ホームレスらしき人が何人かベンチに座っていました。ワシントンDCはホームレスが多いのでも有名なんですよね。あと関係ないけど黒人も多いです!
アーリーチェックインをお願いしていたので、すぐに部屋に入れました。シャワーを浴びている夫を待っている間、私はベッドにもぐりこみました…すぴー。

ワシントン・モニュメント「出掛けようよー」
と12時に起こされました。うむむ…眠いです。でもここで眠ってしまったら1日が無駄になる。陽差しを浴びれば目が覚めるだろう、と外に出ました。
「暑い…眩しい…」
サングラスが手放せません。温度は30度近いんじゃないでしょうか。

私たちの泊まっていたホテルは、ナショナル・モールと呼ばれるワシントンDC最大の観光地?に近かったので、歩いてそちらに向かいました。
「やっぱりサンフランシスコとは違うねえ。どっちかというと東京に近い?」
首都だからかな?
ツーリスト・インフォメーションを見付けたので、中に入りました。ここで地図をゲット。DCは歩く観光になるので、地図は必須です。
「ここ、地下にフードコートがあるよ」
お昼はここで済ますことにしました。空いているかと思いきや、すごい混雑。壁際にぐるっと並んでいるお店から好きなモノを買って、中央にあるテーブルから空いているところを探して座ります。
「どこに行こうかねえ?」
と食べながら作戦会議。やはり最初はワシントン・モニュメントでしょうか。

外に出て、モールに向かって歩き始めると、すぐに開けた場所に出ました。ホリデーの最中だからか、フォークライフフェスティバルというのをやっていて、出店が出たり、催し物をやっていたり、これまたすごい賑わいです。
「あれ、あれ。あれがワシントン・モニュメントよ」
フェスティバルをやっている先に、にょきっと突き出た鉛筆のような建物が見えました。
近くに行くと、ぐるっとアメリカの旗に囲まれていて、キレイです。
「展望台があって、中から見れるんだよ」
んん?でもチケットを配布しているブースが閉まっています。
「がーん、閉鎖中だ」
何やら修復中の模様、せっかく来たのに残念…。

朝鮮戦争戦没者慰霊碑「でね、あの先に見えるのがリンカーン記念館」
学生の頃、このリンカーン像がアメリカの象徴のように思えて、絶対に見たいと思って、真っ先に来たところです。
「おお、フォレスト・ガンプで、ガンプが演説していたところだな。ジェニーが『ガーンプ!』と叫びながら水の中に入ってきて…」
「そうそう、ワシントン・モニュメントが映るリフレクティング・プールね。ふ〜ん、私が思い出すのはスターシップの歌だけど。シスコはロックシティだっけ?」
「へー、ビデオに出てたっけ?ふ〜ん」
そんなことを話ながら、ひたすら炎天下をてくてく、リンカーン記念館目指して歩きます。とにかく暑いです。半端じゃありません。しかも距離もかなりあります。
「ワシントンDCは暑いなあ…」

公園に入り、緑の下を歩いているとホッとします。リフレクティング・プールでは鴨が泳いでいました。以前来た時は、余り水が綺麗じゃないなあ、と思った記憶があるのですが。
ようやくリンカーン記念館が目前に見えてきました。
「水飲みてぇ〜」
あちこちに氷水に飲み物を冷やした出店が出ています。この暑さなので、どこも飛ぶように売れているようです。人出もすごいです。

リンカーン記念館に行く前に、手前にあった朝鮮戦争戦没者慰霊碑を見ることにしました。学生の頃に来た時は、あるのに気付かなかったのですが、もしかして新しいモノなのでしょうか。
中央の広い芝生地帯に歩行中の兵士の像があり、その奥が慰霊碑です。黒い御影石に兵士の顔が刻まれています。
「これって掘ってあるんだよね?どういう風にやったんだろう?」
リフレクティング・プールを挟んで反対側には、ベトナム戦争戦没者慰霊碑があります。

リンカーン記念館そしていよいよギリシア神殿風の白亜の建物、リンカーン記念館へ。炎天下、道路を渡ると、目の前に長い階段が。ひょえ〜、これを上らないといけないのね。
「暑いよ〜、疲れたよ〜」
日陰に入っている階段は、皆座って休んでいるし。
ようやく上りきると、そこにはどでかいリンカーンの像が椅子に座っておりました。この建物の内側には、有名なあの言葉『人民の人民による人民のための政治』という言葉が刻まれています。
それにしてもすごい人です。

「ちょっと休もうよー」
私たちも真似をして、なるたけ邪魔にならない場所を探して階段に腰掛けました。ここからは、リフレクティング・プール、ワシントン・モニュメント、ずっと先に国会議事堂がキレイに並んで見えます。
「よく歩いたね」
「帰りどうする?もう歩けないよ」
「バスだろ」
既に今日1日の体力を使い果たしてしまったような私たちでした。

リンカーン記念館からバスに乗る前に、ベトナム戦争戦没者慰霊碑を見に行きました。ここでは、全長151メートルの黒御影石に犠牲となった人の名前が年代順に刻まれています。
「紙にこすり取っている人がいるよ」
石の上に紙を置き、鉛筆を走らせることで、刻まれた文字を紙にうつしている人が何人かいました。きっと犠牲者と関係のある人なのでしょうね…。

「さて、バスを探す?」
「ボクはこれに乗りたいんだけど」
と、夫の示すガイドブックに載っているのは、ツアーモービル。観光地を巡回しているオープンエアのバスです。チケットを買えば、1日乗り放題。
「2時以降は次の日も乗り放題ってチケットがあるよ。ちょっと高めだけど」
時計を見るとちょうど2時過ぎ。買うしかないでしょう。
リンカーン記念館の横に、ちょうどバス停とチケット売り場がありました。ここはツアーモービルのメインポイントになっているようです。

少し並んだだけで、すぐツアーモービルに乗れました。いやはや、疲れました。これから博物館巡りでずっと歩かなければいけないのに、ちょっと無理をし過ぎました。
「オープンなのは良いけど、陽が当たって暑い」
ジリジリとした陽に腕が日焼けしそうです。
ツアーモービルにはガイドさんがいて、細かく建物の説明をしてくれます。
「左に見えるのがホワイトハウス。もう少しでシャッターチャンスポイントです」
バシャバシャと写真を撮る人たち。私たちは右側に乗っていたので、写真は諦めました。
「これでどこまで行くの?」
「思い切って1番端まで行くってのは?今日の内に端っこを見ておくと楽だよ」
ってことは、国会議事堂ですか。

国会議事堂国立航空宇宙博物館などいくつかのバス停を経て、国会議事堂が見えるところまでやってきました。ここでバスを降ります。
「キレイだねえ…」
それよりも私は喉が乾きました。ツアーモービルに乗る前に何か飲み物を買えば良かった!ここは国会議事堂が近いせいか、出店が全くないのです。
「飲み物先に探す?」
うーむ、しかしせっかくツアーモービルが議事堂に近いところまで運んでくれたのです。また戻ってここまで歩くのは、足の疲れが嫌だと言っています。
「いや、先に議事堂見よう」
これがまた遠くて、階段の長いこと、長いこと…。

ようやく議事堂のに上がった時は、暑さと疲れでへとへとでした。
「うお〜、すごい眺めが良いぞ」
ここからはリンカーン記念館と反対で、一直線にワシントン・モニュメントとその奥にリンカーン記念館が見えます。

議事堂らしく?見張りの人がびしっと1人立っていて、ロープをはり、建物には近づけないようにしていました。
「この暑いのに大変だねえ、仕事とは言え…」
「炎天下だもんねえ…ぼうっとしちゃうんじゃない?」
と、警備をしていた人が鋭く「Sir!(サー!)」と一方向を指さして叫びました。??とその先を見ると、ロープをまたごうとしているオジさんが1人…警備の人がいるのが見えなかったのかな?
「ちゃんと見ているんだ」
「でもその内容がロープを直すことってのが、結構悲しい」
警備の人は、オジさんがはずしたロープを元のように直していました。ふむむ。

「裏側も言ってみる?」
「つうか、こっちが裏側なんじゃないの?」
天辺に付いている像は、こちらにお尻を向けていました。

国会議事堂から議事堂の裏に回ると、人がなが〜い列を作っていました。
「あれ何?」
「議事堂内の見学じゃない?私は以前来た時は見てないけど」
「良いなあ、見たいなあ」
「え、マジで?」
「せっかく来たんだし」
うーん、でもすごい並んでいるしなあ。炎天下、並ぶの大変そうです。それより、何より。
「喉乾いた。ジュース買おう!」

2ブロックほど行ったところに、出店を発見しました。冷えたスプライトが喉に気持ち良いです。はー、生き返る。
日陰に入り、ちょっと相談。今の時間は4時になるところ。今から並んで議事堂を見ていたら、5時半までのスミソニアン博物館巡りが出来なくなってしまいます。
「だから議事堂は明日の朝1、少しでも空いている時に見ようよ」
「う〜〜〜む、そうかあ…」
これに決定。今日はこれから、博物館巡りをすることにします。やっぱり真っ先に行くのは、乗り物大好きな夫が好きな、
「国立航空宇宙博物館!!」
でしょうねえ。

国立航空宇宙博物館またまた歩きに歩いて、国立航空宇宙博物館に到着。ここはスミソニアン・グループの中で人気ナンバー1の博物館です。料金は無料。
ここにある世界初の動力飛行、ライト兄弟の飛行機は本物です。そればかりか、第二次大戦の三菱零式戦闘機も、ドイツのメッサーシュミットも、アメリカのムスタングも、リンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号も、アポロ11号の司令船も、全て本物。
乗り物大好きな夫は、私だったら「ふ〜ん」と歩いていくところを、1つずつ1つずつじっくり見、読んでいました。私は足の疲れがピークで、立っているのが辛いです。
「私はそこのベンチで休んでいるから、ゆっくり見て良いよ」
「うん」
したら、本当にゆっくり見ているし。まあ、おかげでちょっとうとうとしたりして、疲れから多少回復されました。
「良いね、ここ。楽しいね♪」
うん、うん、良かったねー。

5時半までとガイドブックには書いてあったのですが、何故か閉まる形跡がありません。
「アイマックスシアター(館内にあります)、6時、7時の回があるよ」
「もしかしてホリデースペシャルで、閉館時間が遅くなっているのかな」
…となったら、次に行かない手はありませんな。

次に向かったのは、国立自然史博物館です。
「ちゃんとやってるよー、閉館8時だって」
じゃあ、じっくりと見れますね<足が相変わらず痛いですが…。

中に入ると、真っ先に目にはいるのは、巨大なアフリカ象の剥製です。体長約4メートルとか。
「どこから見る?」
「そりゃ、恐竜だろう」
右側に進むと、地球の歴史を順に見ることが出来ました。たくさんの化石、実物大の恐竜の複製、植物を再現したジオラマなどなど。分からない単語は、時々辞書をひいて調べながら見ました。
途中で案内に導かれ、2階に上がると、そこは宝石・鉱物のギャラリー。45.52カラットの世界最大ブルーダイヤである「ホープ・ダイヤモンド」に人だかりが出来ていました。
「すごいよねえ」
思わずため息。この他、マリー・アントワネットのイヤリングやナポレオンが送ったというアクセサリーも思わず見入ってしまいました。
「次に行こうよー」
一方、夫は乗り物のようには興味がない様子。

2階には、昆虫園もありました。ここは昆虫を生きたまま展示していて、以前に来た時は、ゴキブリや蚊などぞっとしない虫が、重なるほどにうじゃうじゃと飼われていました。
「よし、行ってみるか」
しかし10年前とはさすがに変わっていて、既に私の見たモノはなくなっていました。(当然ですね…。)それでも、ちゃんと虫たちはいて、辞書をひいても出ていなかった黒いぬちゃぬちゃした虫や、蠢くダニ、少しだけれどいたゴキブリには、充分ぞぞっとさせてもらいました。
「アメリカのゴキブリは黒くないんだねえ」
ああ、怖いモノ見たさ。

閉館は8時ですが、7時過ぎに自然史博物館を出ました。理由は、ほぼ見たのと、お腹が空いてきたのと、足の痛みです。歩きすぎ、歩きすぎ、歩きすぎ〜っ。

「そういえば、FBIの本部って、この近くでしょ。建物だけでも見ていこうよ」
足が痛いけれど、頑張って歩きます。以前は無料のFBI見学ツアーがあって、FBI部員の実弾発射の実演などが見れたらしいのですが、ツアーはなくなっていました<残念。
「ほほ〜、ここにモルダーやスカリーがいるのね〜」<Xファイル
しかし別に普通の建物でした。当たり前ですが。

少し行ったところにプラネット・ハリウッドがあったので、歩き探すのも疲れた私たちは、そこで夕食にしました。味はまあ、それなり。でも結構混んでいて、ビックリでした。
座っていたので足が少し楽になり、ホテルに向かって頑張って歩きました。でもまたすぐに痛みが…あああ、こんなんで明日は大丈夫でしょうか。
ホテルの横の公園まで来ると、芝生の上にチラチラと明かりが見えました。???とよく見ると、何とホタルです。
「えーっ、何で水もないのに、こんな町中にホタルがいるの?」
日本とは種類が違うのでしょうか。でもその幻想的な光は、日本と一緒でした。

部屋に戻り、お互いに足のマッサージ。足が痛くて、だるくてぐったりです。それこそ、横になったらそのまま朝まで泥のように寝てしまいそう…。

ワシントンDC 2000/07 :07月02日

2000年7月 2日

ホワイトハウス朝起きたら、期待に反して足の痛みは余りよくなっていませんでした。こんなんで今日、歩き切れるでしょうか。
「足痛くない?」
「ボクは別に」
昨日の私のマッサージが良かったのね…<?

今日も暑いし、陽差しが強いです。私はサングラスに帽子も被り、ちょっと怪しい人です。
「ツアーモービルのバス停、ホワイトハウスの前から乗ろう」
実は私たちの泊まっていたホテルは、ホワイトハウスにとても近いのでした。

ホワイトハウスの見学は火〜土曜日。7月2日の今日は日曜日なので、見学は出来ません。もっとも整理券をゲットするためには、朝6時くらいから並ばないと取れないそうなので、私たちにはとても無理でしょうけれど。(さっさと諦めてます。)
「4日のインディペンデンス・デイはチケットなしでも入れるみたいだよ」
「ホントに〜?でも、もう帰ってるものね」
残念…。
仕方ないので、横の散歩道を歩いて、正面から写真を撮りました。ズームして撮ったモノで、建物はとっても遠くです。

バス停からツアーモービルに乗り、国会議事堂を目指します。
途中、中央の広場で、今まさにダライ・ラマが講演の真っ最中でした。
「そういえばTVで対談してたね」
「ワシントンDCに来てたんだ〜」
道理で昨日、お坊さん(と言っても日本のじゃありません)がたくさんいると思ったワケです<関係有り??

議事堂の中国会議事堂の正面前のバス停に到着。降りて、早速見学のための列に並びました。これが非常にハードで、何しろ広場?のようになっている正面玄関前は、日陰を作ってくれるモノが一切ないのです。帽子を目深にかぶり、サングラスをして、そこにひたすら並ぶのみ。
「ちょっとずつは進んでいるけどね」
それにしてもこの炎天下、何とかして欲しいです。

ようやく入り口前に来れたのは、30分後くらいでしょうか。暑さで気分が悪くなったのか、ぐったりと座っている人もいました。何でこんなに待たされたの?と見ると、入り口ではセキュリティ・チェック。これのおかげで長蛇の列になっていたようです。
「涼しい〜」
建物の中はひんやりして、気持ち良いです。入るとすぐに円形大広間があったのですが、壁際のベンチは全て埋まっていました。確かに、見学よりまずは休みたい気分ですね。
「旧上院会議室、もうすぐ公開だって」
何ですと?この部屋は時間制の公開で、もうすぐその時間となるのです。ラッキー♪早速並んで(また…悲)見ましたが、うーん、「まあ、こんなもの?」という感じでした。
後は彫像ホールや、展示室、各州の像などを見学。ここは階段が多くて、ちょっと難儀しました。
「満足、満足」
ということで、出るのはすぐでした。(また並ばされたらたまりませんが…。)入り口には、先ほどよりも長い列が出来ているように見えました。みんな、ガンバレー!

お腹が空いたので、ユニオン駅まで歩いて、地下のフード・コートでお昼にしました。昨日のお昼と同じく、壁際にはたくさんのお店が並び、中央にはテーブルが所狭しと並んでいます。しかしさすがメイン・ステーション、広さが半端じゃありません。
私たちはカレーの匂いに惹かれ、カレーを食べました。こういうところで食べると、時間がかからないし、安上がりなのが良いですね。まあ、味はそれなりですけれど…。

ユニオン駅の前にはツアーモービルのバス停があるので、食べ終わるとちょうど来ていたツアーモービルに飛び乗りました。これからこれで、アーリントン墓地に向かいます。
途中ツアーモービルは大きく迂回して、ポトマック公園の方へ向かいました。タイダル・ベイスンという湖のようなほとりには、日本から友好の証として贈られたという桜の木が植えられています。春に来ると、きっと綺麗なのでしょうね。
ぐるっと回って止まったバス停は、トーマス・ジェファソン記念館。私はここには来たことがありません。
「観ていく?」
「何があるの?」
迷ったのですが、降りて見学することにしました。くー、建物までがまた暑いです。

リンカーン記念館のように像があるだけだと思っていたのですが、意外や意外?ドーム型の屋根を持つ、神殿のような造りのトーマス・ジェファソン記念館は、1階に展示室やお土産屋さんがあって、ジェファソンの像にはエレベーターでしか上がれないようになっていました。
「うわ、大きいねえ」
起立しているジェファソンの像は、高さ5.8メートル。近すぎて写真が撮れませんでした。
「ワシントン・モニュメントが見える〜」
タイダル・ベイスンの向こうにワシントン・モニュメントが見えました。ここは日陰で、風が気持ち良いです。
しかしここで長居をしていても時間がなくなるばかりなので、私たちは早々にバス停に戻ることにしました。

バス停でバスを待つ…のですが、ツアーモービルはなかなか来ません。乗り場は日陰がなくて暑いので、皆少し離れた木陰にいるのですが、段々と人が増えてきました。
「これバス来ても乗れないんじゃない?暑くても並んだ方が良くない?」
「えー、良いよ。来てからで」
ようやくツアーモービルが来て、皆わらわらと列を作り始めたのですが、降りる人が少なかったため、少ししか乗れませんでした。(立って乗るのは厳禁です。)
「ずっと来てなかったから、またすぐに来るんじゃない?」
と思ったのですが、またなかなか来ません。暑いです、たまりません。
「アイスでも買って食べる?」
「でもバスは食べ物ダメなんじゃない?」
ぐぅ〜…。ようやく乗れたのは、次の、次のツアーモービルでした。しかも最後のギリギリ2人。席が後ろにあるよ、と言われたのですが、どこが空いているのか分からない満員でした。結局、分かれて座ることは出来たんですけどね。

アーリントン墓地に行くには、リンカーン記念館のバス停で乗り換えです。私たちは1番後ろに乗っていたので、すぐに後ろの出口から出て、少ししか座席の残っていなかったアーリントン墓地行きのツアーモービルに乗ることが出来ました。ラッキー♪
ポトマック川にかかっている長いアーリントン・メモリアル・ブリッジを渡ると、アーリントン墓地に到着です。
「この炎天下、歩いてこの橋は絶対に渡れないね」
ツアーモービル様々。

ケネディの墓さて、アーリントン墓地観光は、ツアーモービルを乗り換えてになるのですが、これは別料金です。チケットを買い直さないといけません。なので、まずビジターズ・センターに行きました。
「歩いていけないのかなあ?」
「えーっ、遠いんじゃない?」
何しろ広い墓地です、どこに何があるか…。
「歩いて行けそうだよ」
夫が地図をもらってきました。なるほど、必ずしもバスに乗らないといけないワケではないのですね。私たちの行きたいのはジョン・F・ケネディのお墓だけ、後は別に関心がないので、歩いてみることにしました。

「暑い〜っ」
へろへろになりながら墓地の方に向かうと、分かりやすい掲示もあって、たくさんの人が歩いていました。
「やっぱり歩いている人も多いんだ」
通路はわりと緑が多くて木陰になっているため、歩きやすいです。ちょっと急めの坂を上ると、ツアーモービルが停まっているのが見えました。どうやらあそこが、ケネディのお墓のようです。

さすがに大勢の観光客がいて、写真を撮ったり、木陰で休んだりしていました。
ケネディの名前の刻まれた墓石の隣には、夫人のジャクリーン、その両脇には息子、そして後方には丸い石の中央から永遠の炎が燃え続けていました。
「この炎って、雨でも消えないの?」
「消えないんだろう」
ふーむ。左には弟のロバート・ケネディのお墓もありました。とてもシンプルでびっくりです。

ここには他に、無名戦士の墓、アーリントン・ハウス、海兵隊戦争記念碑などもあったのですが、余りの暑さと足の痛みに、私たちは観光を断念しました。もっと涼しくて元気だったら、無理しても行ったんですけれどね…。

ツアーモービルに乗って、ワシントン・モニュメントに戻ってきました。
近かったので、ホロコースト博物館に行ってみましたが、ちょうど閉まったばかり。では、と歩いて反対側まで行き(この距離が疲れた足にはまた長いのです)、国立アメリカ歴史博物館に行ったのですが、ここも閉まった後でした。
「8時までやっているんじゃないの?」
とよく見ると、8時までやっている博物館は一部だけのようです。昨日はたまたま該当している博物館を観ていたのですね。もう1度、国立自然史博物館に行くと、ここはやはりやっていました。少し展示を観た後、
「ナショナル・ギャラリー(国立絵画館)はやっているかな?」
と歩き出したのですが、暑いし、足は痛いし、まだまだ遠くて入り口は見えませんが、前にほとんど人がいないので、
「これは閉まっているね」
と行くのをやめました。

噴水で「ご飯どうする〜?」
「ガイドブックに載っていたレストランに行きたい!」
「どれ?うーん、これはホワイトハウスの方だね」
ホワイトハウス!ここから歩く…しかないですよねえ。足痛いのに…しくしく。頑張って歩いていると、心地よい水音が聞こえ、知らず知らず足はそちらへ。
「おいおい、どこ行くんだ?」

ハーシュホーン美術館と彫刻庭園内にある噴水でした。陽差しがと〜っても眩しいのですが、皆その中に足を入れてのんびりしています。
「私もやって良い?」
「良いけど…」
きゃ〜、気持ち良いですっ♪お疲れ足に心地よい冷たさ。皆、歩き疲れているんですねえ。

しばらく休んで元気の戻ったところで、またレストランに向かって歩き始めました。

目的のレストランに向かって、ひたすら歩きます。距離にすると地下鉄の駅1.5分くらいでしょうか。だったら地下鉄に乗れば?という話もありますが、駅が良い位置にないので、駅までず〜っと歩いて、地下に降りて電車にのって、また駅から歩いて…ということをしていたら、大して変わらない気がするのです。
「まだ〜?」
「お店は1475 Pennsylvania Ave.でしょ。まだ1000行ってないよ」
ひ〜ん。

でも歩いているといつか着くもので、念願の『Occidental Grill』というステーキ屋さんにようやく辿り着けました!オープンカフェになっていて、ちらちらお客さんがいます。
「予約なしでも大丈夫?」
何人もの人が入り口前の何かを覗いては、首を振って出ていきます。あれは何??
「値段が高いんじゃないのか?」
皆が見ていたのはメニューでした。どうやら良さそうだな、と近付いたお客さんが、値段を見て諦めて帰っているみたいです。
「別に良いよね、これくらいなら。旅行中だし」
普段質素に過ごしている私たちは?、旅行中の食事はケチらない主義です。って、昼もフード・コートでしたしね。

お店の人は、メニューを見て良いの?と確認した後、席に案内してくれました。(高いと出ていく人が多いようです。実際、私たちが食べている時にも、座ってから出ていった人が1組いました。)
「やっぱりステーキでしょ」
高いと言っても、2人で1万円はしません<そりゃ、安くはないですけど。お店の人がまたいい人で、自分のお店の料理にはとても自信があるようで、ボクのお薦めはこれ、といろいろアドバイスもしてくれました。
「美味いっ!」
ステーキは塩胡椒のシンプルなのが1番、変なソースはいらない、とずっと思っていましたが、ここのは絶品です。もう大満足でした。
「ベイエリアにも支店が欲しい〜っ」

ワシントンDCに行かれる方、このステーキ屋さん、自信を持ってお勧めします。

さてご飯も食べて、後は帰るだけ…と思っていたら、夫がこんなことを言い出しました。
「ハードロックカフェでトレーナーを買いたい」
う、う〜む、足が痛いんですが。でも嬉しそうにしているのを見ると、無下にも出来ません。
「どこにあるの?それ」
「FBIの近く」
それって結構あるじゃないの…。

でも頑張って、何ブロックも歩きました。
「そろそろだと思うんだけど…」
「ねえ、ここらへんってやばくない?」
まだ7時過ぎで明るいのですが、人が歩いていません。誰もいないなら良いのですが、人が端の方に座っていたり、何もないのにただ立っている人がいるのです。ホームレスらしき人が、ワケのわからないことを怒鳴ってきたりもします。

「通りの店が閉まっているのは良いけど、鉄格子入ってるよ」
しかも厳重に鎖でまかれています。これって、危ない地域の印では??
「やばいね、帰ろうか?」
「え、だってあと1、2ブロックなんでしょ」
痛い足を引きずってきたのに、ここで帰るなんて。
「また明日くれば良いじゃん。日が落ちるとやばいよ」
そう言われて戻りかけたのですが、ちょうど反対から観光客らしきグループがやってきました。ハードロックカフェの方に行くようです。
「一緒に行ってみようよ」
私はまだ諦められずに夫を誘いました。
「う、う〜む、行ってみるかあ…」

観光客のグループに混じって、1ブロック先に行こうと思っていたのですが、何故かそのグループ、いきなり方向転換して右に曲がりました。おいおいおい、通りを渡ったブロックの先には、ハードロックカフェがあるのにぃ〜。

「今の、見た?」
え、え、何?
「通りの先に数人立っていたでしょ。その内の1人が、向こうから歩いてきたオジさんに近付いていって体を触ろうとして、そのオジさん、慌てて逃げてたよ」
ひゃー、見てませんでした。
「怖いよ。めぐとが襲われたりしたら、ボク1人じゃ守りきれないよ。せっかくハードロックカフェに行って買い物しても、その帰りにお金盗まれたら意味ないじゃないか。暗くなる前に帰ろう」
撤退、決定〜。

ああ、でも足痛いのに頑張って歩いたのに…。しかし君子危うきに近寄らず、ですよね。
「ごめんね。ホテル帰ったら、足揉んであげるから」
それにしてもハードロックカフェ、すぐ近くにFBIがあるのに、危ない地域なんでしょうか。よく分かりませんが、やはり用もないのに?立っている人がいるってのは、怖いです。
ホテルの周りは、公園があっても、非常に安全そうですが。

それにしても今日は疲れました。この足の痛みはきっと明日も持続することでしょう…ああ。

ワシントンDC 2000/07 :07月03日

2000年7月 3日

足の疲れとともに新しい1日が始まりました。今日の夕方には帰りの飛行機に乗らないといけないので、ホテルのチェックアウトを済ませ、荷物を預かってもらいました。
「ペンタゴンに行きたい!」
という夫のリクエストで、地下鉄に乗ってペンタゴン駅へ。もう期限が切れてツアーモービルには乗れないため、今日は地下鉄での移動です。1日フリーパスチケットを購入しました。

『本日分の整理券は全て配布し終わりました』
地下鉄の改札を出て、エスカレーターで上がればペンタゴン・ツアー開始ロビーというところに、貼られていた掲示です。ツアーって3時までなのに??まだ11時なのに??
諦めきれない人が皆エスカレーターを上がっていくので、私たちも一緒に上がりました。そこはペンタゴン内のロビーで、目の前にいきなりセキュリティ・チェックがあり、怖そうな人(軍人さん?)が
「ここは待ち合わせ場所じゃないので、整理券のない人は帰ってください」
と怒鳴っていました。うう、ショップも何も見れないの?皆、すごすごと退散。せっかく来たのにぃ〜。

「外からでも見てみようか」
と夫が言うので、別の出口から外に出てみましたが、あるのはペンタゴンのそびえ立つ壁のみ…。上空から見れば五角形をしているのでしょうが、外からじゃ全然分かりません。ああ、さすがペンタゴン。厳しいッス。

仕方ないので地下鉄に乗り、スミソニアン駅へ。今度は私のリクエストのホロコースト記念博物館に行きました。駅からちょっと歩いて博物館に着くと、入り口には長めの列。ガガン!しかも
「今日の分の整理券は配布し終わりました」
と係の人が叫んでいます。おいおい、またかい。しかし入り口が混んでいたのはセキュリティ・チェックのためで、中には入ることが出来ました。涼しい…。
では何の整理券かというと、これが常設展。…メインです、1番見たいやつです。
「特別展示は見れるみたいだねー。普通、常設展ってのは見れるものだが…」
がっくし。整理券がある話は聞いていましたが、まだ午前中。博物館は5時までやっているのに。
「今日はダメダメな日だわーっ」
すっかり気力も失せて、ベンチに座り込んでしまいました。足、痛いし。しくしく。

「連休だから混んでいるんだよ」
そうですね、明日はインディペンデンス・デイですし。
「ここにいても仕方ないから、お昼食べて他の博物館に行こうよ」
夫に慰められ、ようやく立ち上がった私。次の目的地、ナショナル・ギャラリー(国立絵画館)に向かうため、スミソニアン駅に戻りました。もちろんギャラリーまでは歩けない距離ではないですが、私たちは地下鉄を使いました。理由は足の痛みと、1日フリーパスチケットです。

ナショナル・ギャラリーに着きました。正面玄関の長い階段を歩きたくなかったので、裏口からの入場です。
「まずはお昼ご飯を食べよう」
バフェを探したのですが、余りに広いので、マップをもらいました。結構離れています…ははは、足が痛いです。お昼時間なので、バフェには結構な列が出来ていました。トレイを持ってひたすら順番を待ちます。
「何があるの?」
「よく分からないなあ」
メインのポークカツと、付け合わせにマッシュポテト、あと何故か無性に食べたくなったフレンチ・フライと飲み物(コークのボトル)をもらいました。夫も似たような組み合わせです。
「一緒でお願いします」
とレジで精算をしたら、かる〜く20ドルを超えていました。げげ、バフェだから1人10ドルくらいで収まると思ったのに!
テーブルを探して座ると、隣の人が「何て高いんだ!18ドルもしたよ!」と文句を言っている最中でした。アメリカ人の胃袋を満足させるためには、このバフェじゃ、それくらいしちゃうでしょうね。バフェ=安い、と思っていた私たちが悪かった。あ、でも味はまあまあだったのですが。

お腹がいっぱいになったところで、ギャラリーの探索をスタート。とにかく広くて(部屋は100くらい)全部は見切れないので、ガイドブックを見て「これは!」と思う絵を探して観ることにしました。ルーベンスの『ライオンの檻の中のダニエル』とか、ルノアールの『じょうろを持つ少女』、レオナルド・ダ・ビンチの『ジネブラ・デ・ベンチの肖像』などなど。
途中、部屋に入るのに並んでいるところがあって、珍しがり屋の私たちも並んではいりました。印象派の特別展示だったようですが、知っている絵がなかったので、全く記憶に残りませんでした。
本当は私たちのように駆け足ではなく、丸1日くらいかけてじっくり観るのが良いのでしょうね。


そろそろ空港に向かわないといけない時間が近付いてきましたが、欲張って国立アメリカ歴史博物館に行きました。アメリカの屋根裏部屋と呼ばれている博物館です。私が大学生の頃に来た時は、ガラガラで(9月終わり頃でした)ほとんど人がいないくらいだったのですが、今日はものすごい人で、まっすぐ歩けないくらいです。
「これって外が暑すぎるせいもあるんじゃない?」
建物内にとにかく避難したくなる温度&陽差しなのですね。

全部はとても見切れないので、ひとまずマップをもらって、すぐ横にあったファースト・レディの展示エリアに入りました。これがまた、すごい混雑で、時間がないのでちゃっちゃっと進みたいのですが、前へ行けません。アメリカの博物館とは思えない混み方です。
「あ、ナンシー・レーガンだ」
急ぎながらも、ところどころを楽しむ私たち。
上の階には、第二次大戦中に強制収容された日系人のコーナーもありました。ゆっくりともっと見たかったのですが、時間切れ。
「またいつか来ようね」
と博物館を後にしました。

「ホテルに戻る前に、ハードロックカフェに寄って良い?」
ああ、昨日行けませんでしたからね。はい、はい、行きましょ。危なそうで来れなかったハードロックカフェのあるブロック、昼間はさすがに人も多くて、安全そうです。
「やっぱり昼間は違うわね〜」
「そうかなあ。やっぱり用もなさそうなのに、立っている人がいるよ」
うーむ…でもお巡りさんも歩いてますよ<危ないから??

ハードロックカフェのショップ用入り口に入ると、いきなり人が10人くらい並んでいました。カウンターで商品を選んで、その場で精算式です。
「暑いね、ここ」
商品をあれこれ選んでいるので、1人1人の時間がかかります。そろそろホテルに戻って荷物をピックアップして、空港へ行かないとまずいんですが…。
結局、30分もかかってしまいました。でも夫は満足そうです。

「早く荷物を取って、空港へ行かないと!」
でも足が痛くてもう走れません。
「じゃあ、めぐとは公園で座って待っていなよ。ボクが荷物を取ってくるから」
お言葉に甘えてそうしていると、5分もしない内に夫が荷物を持って、えっちらおっちらやって来ました。おお、頼もしいぞ>夫。

地下鉄に乗り、ナショナル・エアポートへ。地下鉄が発達しているって便利で良いですね。
飛行機は、シカゴまでは1人1列状態でガラガラ。インディペンデンス・デイ前日のこの時間に移動する人は少ないみたいです。夫は「窓際に行く〜」と席を移り、ずっと外を眺めていました。
シカゴからサンフランシスコに向かっている途中で夜になりました。
「ほら、夜景が綺麗よ」
雲がないので地上がよく見えます。光のないところは本当に光がなくて、人住んでないわね〜、という感じですが、町は宝石箱でした。

サンフランシスコ空港へ到着。今度は渋滞に巻き込まれることもなく、駐車場へ着けました。
「ひゃー、寒い〜」
「サンフランシスコだねえ」
ワシントンDCのあの暑さが、ちょっと懐かしいです。

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