4時45分起床、5時半に家を出て羽田に着いたのが6時50分。7時50分のJASで長崎に向かいます。天気予報を見ると、長崎は雨みたいです、う〜む。しかも、飛行機に乗り込むと、
「滑走路が混んでいます。今の順番は6番目なので、離陸は8時10分を予定しています」
との機内放送が。早いもの順だったんでしょうか??
長崎到着が遅れたため、10時15分発のハウステンボス行き高速船には間に合いそうもありませんでした。
「あと5分じゃ、乗り場まで行けないね。次の50分しかないかあ」
「いや、行くだけ行く!」
すると、何と高速船は待っていてくれたのです。ラッキー!安心して爆睡…起きると、ハウステンボスが目前にひろがっていました。帆船がある〜♪
マリンターミナルで予約していた2日間フリーパスポートをもらい、荷物はカウンターに預けました。ホテルチェックインまでまだ間があるので、ホテルまで荷物を運んでくれるのです。ちなみに私たちが泊まるのは、ハウステンボス内のホテルヨーロッパです。
そして入国。曇っていますが、かろうじて雨は降っていません。でも、海が近いせいか寒いです。
「お腹空いたから、何か食べよー」
と、目に付いたシーフードマーケット・スヘーベニンゲンに入りました。真ん中に生け簀があって、魚介を好みの調理法で頼めます。お寿司やお刺身の他に、中華、ラーメン、パスタ、鍋と何でも有り。軽食からコースまでOKという感じです。
私たちはブイヤベースのセットを頼みました。さて、お味は・・・ちょっとコクが足りないかなあ〜。魚介はいっぱい入っているのですが、スープがいまいちでした。ううむ、これだったら、関東のファミレスで食べたブイヤベースの方が美味しかったぞ。
お腹がいっぱいになったところで、早速、園内散策スタート。
「クラシックバスの無料チケットをもらったよ。乗るかね?」
クラシックバスは、パスポートでは乗れないのです。私たちはオフィシャルホテル滞在ということで1枚ずつ貰っていました。
「もったいないから良いよ、歩こう」
最初に観るのは、パレスハウステンボスと決めていました。そこは、ここから歩いてすぐのところにあります。寒いけれど、頑張って歩きましょう。
しばらく行くと、並木道の奥に、天辺に王冠を戴いたパレスハウステンボスが見えてきました。緑がいっぱいで綺麗です。館内に入り、パスポート(磁気カード)を渡すと、係の人が電車や飛行機に乗る時のように機械に通して、返してくれました。裏を見ると、利用施設が刻印される仕組みでした。
「美術展は別料金になりますが、よろしいですか」
見ると、ロートレック展をやっているようです。「別にいいよね」夫と顔を見合わせて、美術展はパスしました。
ここの見所は、時代部屋と呼ばれる17世紀、18世紀、19世紀の生活の様子を再現した部屋たちと庭園、そして壁画の間と言われる日本最大級のドーム壁画です。オランダのアーティストが制作に4年を掛けた大作で、この壁画がスゴイのです。
タッチの力強さ、画の鮮明さ、天井には夜空と街が描かれ、私たちは運河の下にいるのです。これを描いたアーティストは、爆弾テロにあい両足を切断されての不自由な状態での作業だったと知り、ますます驚嘆・感動。でも、そんなことを知らなくても、この壁画の間に来れば圧倒されること間違いなしです。
「すごいねえ」
私たちは、あちこち立ち位置を変えては、飽きることなく絵を眺めていました。
パレスハウステンボスの庭園にある「緑で出来た迷路」で遊んだ後、海沿いの道を歩いて【スパーケンブルグ】地区に戻りました。ここは、先ほど着いたマリンターミナルがあるところです。
ホテルデンハーグの横を通り、見えてきたのは帆船博物館。
「無料だって。観る?」
「良いけど」
と入ったら、一部屋しか展示がありませんでした。さすが、無料!帆船模型や、貿易品などの展示を観ました。ミニシアターもありましたが、覗いたら中で横になって寝ている人がいたので(何者??)、そそくさと出てきてしまいました。
続いて入ったのは、今度は有料(と言ってもパスポートなのでお金はかかりませんが)のポルセレインミュージアム。東インド会社によってヨーロッパに輸出された古伊万里などを展示している美術館です。
「これ一個だけでも、何でも鑑定団に持っていったら、すごい値がきっと付くわねー」
と横にいたおばさんが言っていましたが、まさにその通り。こんなにたくさん、高そうなのを並べていて、地震が起きて割れたらどーするの?という感じでした。
中でももっとも驚いたのは、ベルリンにあるシャルロッテンブルグ宮殿内にあるポルセレイン・キャビネットを再現したという「磁器の間」。壁から柱から、磁器でびっしり埋まっています。こういう部屋を作るのが流行るくらい、ヨーロッパでは東洋磁器が人気だったのですね。
ポルセレインミュージアムを出て、たらたら歩いていくと、何やら賑やかな声が建物の中から聞こえてきました。覗いてみると、そこはオークションハウス/ランガダイクでした。競り値がだんだん下がっていくのがオランダ式競りだそうで、おみやげ品が安く手に入るらしいのですが、人でいっぱいに埋まっているわりには、余り盛り上がっていないようでした。
はね橋を渡って、【ビネンスタッド】地区にやってきました。
ホテルアムステルダムを右手にてくてく歩くと、左側にギヤマンミュージアムが見えてきました。入り口前の花時計が綺麗です。ここにはボヘミア、ベネチアなどのガラス工芸品が展示されています。
「見る?」
「うーん…。あ、あれ何?」
すぐ横のアレキサンダー広場にスケートリンクがありました。これから何かショーがあるようです。でも人は大して集まっていません。場所取りの必要がなさそうなので、ショーの始まる時間まで近くのお店を見ていることにしました。(寒いので…。)
そして、その並びの一店で、ラスベガスでなくしたのとそっくりな時計を見付けました。
「ね、ね、これ」
「あー、似てるね。でもメーカーが違うけど。買おうか」
……うーん、と悩んでいたところに音楽が。ショーが始まったようです。
走って広場に行くと、さすがに人が集まっていました。スケートと歌のショーの始まりです。
「行こうか」「うん」すぐに飽きた私たちは<オイ、ギヤマンミュージアムに入りました。建物の中でもショーの音が聞こえます。
エントランスにあったのは、ここの最大の売り、フランス・バカラ社製の大きいシャンデリアでした。素晴らしい装飾で、とても綺麗です。惜しむらくは、まだ暗くなかったので明かりが灯されていなかったことでしょうか。暗いところで輝くのを見たら、きっととても美しいだろうと思います。
「あ、大航海体験館の始まる時間まであと10分だ」
ミュージアムを出た途端に夫のその言葉。顔を見合わせた私たちは、迷わず走り出しました。
【スパーケンブルグ】のシミュレーション・シアター、大航海体験館に着いたのは、上映の5分ほど前でした。ここでは00と30分に「デ リーフデの大航海」「将軍への贈り物〜海を渡ったシャンデリア」という2本のムービーを交互にやっています。私たちが観たのは前者でした。
ムービーの内容は、デ リーフデというウィリアム・アダムズ(後の三浦按針)がオランダから日本に乗ってきた帆船の航海です。余りに過酷な旅のため最初は120人いた乗組員も着いた時には24人(確かこの数字)になっていたそうです。上映時間は15分程でした。
そういえば、私の斜め後ろにいた6歳くらいの男の子は、この手のものに初めて乗ったのか、「おおー」「すごい」「わー」を連発していて、お母さんに「静かにしなさい」とたしなめられていました。そして、終わった後に「すっごく面白かった!」と嬉しそうに言っていました。そんな顔を見ていたら、こちらまで嬉しくなってしまいました。良かったねー。
疲れたので、ここらでちょっとお茶にすることに。入ったのは、【ビネンスタッド】にあるカフェ&バー/グラン・キャフェ。ケーキセットを頼みました。甘みが抑えられていて、美味しかったです。
「さて、これからどうしよう」
ガイドブックを見たり、マリンターミナルでもらった無料の新聞ハウステンボスニュースを見たり。
「あ、アニメワールドでウォレスとグルミットやってるよ!」
な、何ですって?それってば、私がずっと見たかったアニメじゃないですか。それがタダで観れるの?観たい、観たい、観たいー!
「よし。じゃ、次はそこに行こう」
『ウォレスとグルミット』は、クレイ(粘土)人形を使ったイギリスのアニメで、アカデミー賞を受賞しました。以前から動きの素晴らしさには定評があったので、ずっと観たいと思っていたのです。
アニメワールドは、入ると1階がアニメの原点と言われるゾートロープ(ぐるぐる回すと動いて見えるという、あれ)、2階がアニメストリートになっています。だまし絵で描かれた街並みと、家(店?)の中にあるいくつかのミニシアターでやっている芸術性豊かなアニメが売りです。私も少し見ましたが、賞を取った有名なアニメが多かったようです。
でも、私の今回の狙いは、メインシアターの『ウォレスとグルミット』です。
「どわ。あと3分で始まるというのに、客が2人しかいない…」
ちょっと悲しい…でも空いているから良しですかね。私たちは真ん中に座って始まりを待ちました。
「面白かったねー!」
今回の上映は、2作目に当たる『ペンギンに気をつけろ』だったのですが、もう大感動でした。あの動き…撮影がどんなに大変だったか。人形も可愛いし、評判通りの作品でした。1作と言わず、他の作品もぜひ上映して欲しかったです<オイ。
「あ、ここ入ろう」
向かえにあったシーボルト出島蘭館に、映画の興奮も醒めやらぬまま入りました。
ガラガラで誰もいません。そこは幕末当時の出島を再現する形になっていたので、本当に夏の夕暮れにそこにいるような錯覚がありました。
「あ。壁にセミが止まってる」
2階にあがると、畳の部屋で靴を履いたまま仕事をしているシーボルトの人形があり、時折話したり、動いたりしていました。
そろそろホテルにチェックインしようと、ホテルに向かって歩き出しました。途中パサージュというショッピングストリートで、200種以上のテディベアを売っているという専門店を見たりしながら、辿り着いたのは【ユトレヒト】地区のワールドレストラン街。
「夕食のレストラン、予約しておいた方が良いよね」
と、どこのお店にするか悩んだ結果、ハウステンボスニュースでお勧めしていた、イタリアンレストラン『プッチーニ』にしました。クリスマスプレゼント付きの5千円のコースを6時半で予約。思ったよりも混んでいないようです。
【スパーケンブルグ】に戻り、ホテルヨーロッパにチェックインしました。ロビーはすっかりクリスマスムード一色です。私たちの部屋は5階でした。(建物は6階建て)バルコニーからは内海が見えます。ここから宿泊者用のクルーザーも出ているのです。
「パウダールームが広い!」
「トイレとバスが別!」
洗面台が2つ、大きい鏡が4つもあったのも驚きでした。ソファの座り心地も良く、家具はヨーロッパから直輸入したもの、と聞いていましたが、やはりひと味違うな、という感じです。
「そだ、チェックインの時にこんなのもらったよ」
朝食券(昼食にも転用化)、パレスハウステンボスの美術館無料入場券(ロートレック展のです)、帰国用クラシックバス無料チケット(これで前のと合わせ2回乗れます)、ウェルネスセンター利用券(隣の建物にあるプールやジャグジーです)、ジャックポットの10ドル分の権利(やはり隣にあるカジノ)、そして15スター分の利用券(パスポートの切れる3日目に使えます)。
「やっぱりオフィシャルホテルって、良いわねえ」
大満足の私たちでした。
そうこうする内に外が暗くなってきました。
「5時40分からライティングセレモニーがあるから、見に行こう」
とやってきた【ビネンスタッド】のアレキサンダー広場。先ほども来たスケートリンクのある場所です。5時半だというのに、人はほとんど集まっていません。これがTDLだったら、1時間半前から場所取りなんですけどね。
「う〜、寒いよぉ」
日が落ちて底冷えする寒さになってきました。40分から光のパレードが始まり、6時にはここに来てライティングセレモニーがスタートの予定です。スケートリンクの一番前に陣取ってずっと立っていたら、寒くて足が棒のようになりました。
スケートリンク奥のステージで、歌のショーが始まると、人がだんだんと集まってきました。クリスマスソングを歌っているのですが、普通に歌手の人が歌っているだけなので(スケートする女性もいましたが)子どもだとちょっと飽きるかも知れません。もっと踊ったり、人がわんさか出ると楽しいんですけどね。
6時になると、光のパレード(といっても馬車に光の縁取りがある程度)から、今回のメインのセントニコラスがやってきました。サンタクロースでないところがミソですね。橇に乗ってスケートリンクを滑ったあと、ステージへ。
セントニコラスの一振りで、ツリーやドムトールンというシンボルタワーに光が灯され、一気に明るく美しくなりました。でも、ちょっと演出的には淋しい…かも。
終了したのが6時20分だったので、速攻で先ほど予約したレストランへ向かいました。8時からはカナルファンタジアというイベントがあるので、それまでに食べ終わらないといけません。
予約していたので、すぐに席へ。入った時は空いていたお店も、すぐにいっぱいになり、私たちが前菜を食べ終わる頃には何組も待ちが出ていました。やはり、予約して正解でした。
メニューはタラバガニのカネロニ、タリオリーニポルチーニとカキのラグーソース、仔牛フィレ肉のクレープ包み…と、どれも手のこんだものばかり。デザートも可愛く作られていて、感激でした。夫は、もっと大胆なものの方が良かったみたいですけれど。
「もうすぐそちらでカナルファンタジアが始まります。良かったらぜひどうぞ」
と精算のキャッシャーで。とても親切ですね。
8時、カナルファンタジアが始まりました。
私たちは橋の上で観ていたのですが、音楽と共にイルミネーションされたクルーザーが集まってきて、とても眩しいです。レーザーで向かいの建物(ホテルヨーロッパ)に文字や絵が描かれます。
「綺麗だねー」
クルーザーは並び、くるくる回って、去って行きました。
「もう終わり??」
と思ったら、また戻ってきました。そしてまた、踊るように回って、レーザー。最後に花火(といっても空にどーんと上がるものではありません)で終わりました。約10分のショーです。最後は周りが一気に明るくなって感動的でしたが、全体的にはちょっとメリハリがないような…。
寒かったので一旦部屋に戻り、8時40分からのサウンド・ギャラクシーを観に、また外へ出ました。メイン会場は【スパーケンブルグ】のオレンジ広場なので、ホテルの目の前です。
「うわあ、星がよく見えるねえ」
昼間の雲が嘘のように、夜はすっきり晴れていました。さて、音楽とともに、レーザー光線のショーの開始です。いくつもの細い線に分かれたレーザー光線は、夜空で太くなったり、交差したり…これが、思った以上に美しく、素晴らしい出来でした。空に白い道が出来たようで、とても幻想的です。しかし…。
やはり17分はちょっと長く、一応テーマは「海」「宇宙」「オランダの昼と夜」と分かれていたようなのですが、観ている方は全く分からないし、同じようなのの繰り返しで、ちょっとくどいな、と思ってしまいました。演出の仕方で、もっとぐっと良くなるような気がするのですが−。
8時57分、ショー終了。次は9時からドリームインザスカイ、花火のショーです。
「続けてやれい!」
先ほどのレーザーのショーと組み合わせて、最後に花火をどどんと打ち上げて盛り上げれば良いのに…、と寒い中待っている私たちは思ってしまいました。
ドリームインザスカイは約4分。花火とレーザーのショーで、まあ、なかなか良かったです<エラソウ。やはり花火は良いですねえ。
その後、ウェルネスセンターとカジノジャックポットを覗きに行きましたが、遊ぶのは疲れていたので断念。ホテルに戻ると、クラシックコンサートをしていました。
お風呂は泡風呂にしてのんびり…と〜っても歩いた1日でした。

エッシャーマジックライドは、エッシャー生誕100周年を記念してオランダで作られたシミュレーションシアターで、ハウステンボスでは10末までの公開でしたが、好評につき期間が延長されているアトラクションです。ここはパスポートが使えず、その場で現金300円。私たちはもちろん入りました。
【ニュースタッド】へやってきました。ここはアトラクションが集まっている地区です。混んでいる時は、並んで待たないと入れないのかもしれませんが、私たちは運良く立て続けに、ほとんど時間が空くことなく観れました。
続けて入ったのがホライゾンアドベンチャー、オランダ洪水を体験出来る迫力の体感シアターです。私たちが入ったのは少し遅かったため、前の方の席は埋まっていて、座ったのは後ろから2番目でした。
【ミュージアムスタッド】に入り、昨日観なかった水と光と音楽をテーマにした水上レビューショー、クリスタルドリームに入りました。
まずは、そこのすぐ近くにあるアクアリントです。ここは造りがちょっと変わっていて、ドアの目の前にはいきなり階段があります。ピラミッド状に階段が建物内に埋め込まれているのです。
「そろそろお腹空いたねえ」
「時間余るねえ。洋上クルーズでもする?」
そろそろお土産を買わないといけません。