長崎ハウステンボス 1999/11 :11月28日

1999年11月28日

4時45分起床、5時半に家を出て羽田に着いたのが6時50分。7時50分のJASで長崎に向かいます。天気予報を見ると、長崎は雨みたいです、う〜む。しかも、飛行機に乗り込むと、
「滑走路が混んでいます。今の順番は6番目なので、離陸は8時10分を予定しています」
との機内放送が。早いもの順だったんでしょうか??

高速船長崎到着が遅れたため、10時15分発のハウステンボス行き高速船には間に合いそうもありませんでした。
「あと5分じゃ、乗り場まで行けないね。次の50分しかないかあ」
「いや、行くだけ行く!」
すると、何と高速船は待っていてくれたのです。ラッキー!安心して爆睡…起きると、ハウステンボスが目前にひろがっていました。帆船がある〜♪

マリンターミナルで予約していた2日間フリーパスポートをもらい、荷物はカウンターに預けました。ホテルチェックインまでまだ間があるので、ホテルまで荷物を運んでくれるのです。ちなみに私たちが泊まるのは、ハウステンボス内のホテルヨーロッパです。
そして入国。曇っていますが、かろうじて雨は降っていません。でも、海が近いせいか寒いです。
「お腹空いたから、何か食べよー」
と、目に付いたシーフードマーケット・スヘーベニンゲンに入りました。真ん中に生け簀があって、魚介を好みの調理法で頼めます。お寿司やお刺身の他に、中華、ラーメン、パスタ、鍋と何でも有り。軽食からコースまでOKという感じです。
私たちはブイヤベースのセットを頼みました。さて、お味は・・・ちょっとコクが足りないかなあ〜。魚介はいっぱい入っているのですが、スープがいまいちでした。ううむ、これだったら、関東のファミレスで食べたブイヤベースの方が美味しかったぞ。

パレスハウステンボスお腹がいっぱいになったところで、早速、園内散策スタート。
「クラシックバスの無料チケットをもらったよ。乗るかね?」
クラシックバスは、パスポートでは乗れないのです。私たちはオフィシャルホテル滞在ということで1枚ずつ貰っていました。
「もったいないから良いよ、歩こう」
最初に観るのは、パレスハウステンボスと決めていました。そこは、ここから歩いてすぐのところにあります。寒いけれど、頑張って歩きましょう。

しばらく行くと、並木道の奥に、天辺に王冠を戴いたパレスハウステンボスが見えてきました。緑がいっぱいで綺麗です。館内に入り、パスポート(磁気カード)を渡すと、係の人が電車や飛行機に乗る時のように機械に通して、返してくれました。裏を見ると、利用施設が刻印される仕組みでした。
「美術展は別料金になりますが、よろしいですか」
見ると、ロートレック展をやっているようです。「別にいいよね」夫と顔を見合わせて、美術展はパスしました。

ここの見所は、時代部屋と呼ばれる17世紀、18世紀、19世紀の生活の様子を再現した部屋たちと庭園、そして壁画の間と言われる日本最大級のドーム壁画です。オランダのアーティストが制作に4年を掛けた大作で、この壁画がスゴイのです。
タッチの力強さ、画の鮮明さ、天井には夜空と街が描かれ、私たちは運河の下にいるのです。これを描いたアーティストは、爆弾テロにあい両足を切断されての不自由な状態での作業だったと知り、ますます驚嘆・感動。でも、そんなことを知らなくても、この壁画の間に来れば圧倒されること間違いなしです。
「すごいねえ」
私たちは、あちこち立ち位置を変えては、飽きることなく絵を眺めていました。

ポルセレインミュージアム内パレスハウステンボスの庭園にある「緑で出来た迷路」で遊んだ後、海沿いの道を歩いて【スパーケンブルグ】地区に戻りました。ここは、先ほど着いたマリンターミナルがあるところです。
ホテルデンハーグの横を通り、見えてきたのは帆船博物館
「無料だって。観る?」
「良いけど」
と入ったら、一部屋しか展示がありませんでした。さすが、無料!帆船模型や、貿易品などの展示を観ました。ミニシアターもありましたが、覗いたら中で横になって寝ている人がいたので(何者??)、そそくさと出てきてしまいました。

続いて入ったのは、今度は有料(と言ってもパスポートなのでお金はかかりませんが)のポルセレインミュージアム。東インド会社によってヨーロッパに輸出された古伊万里などを展示している美術館です。
「これ一個だけでも、何でも鑑定団に持っていったら、すごい値がきっと付くわねー」
と横にいたおばさんが言っていましたが、まさにその通り。こんなにたくさん、高そうなのを並べていて、地震が起きて割れたらどーするの?という感じでした。
中でももっとも驚いたのは、ベルリンにあるシャルロッテンブルグ宮殿内にあるポルセレイン・キャビネットを再現したという「磁器の間」。壁から柱から、磁器でびっしり埋まっています。こういう部屋を作るのが流行るくらい、ヨーロッパでは東洋磁器が人気だったのですね。

ポルセレインミュージアムを出て、たらたら歩いていくと、何やら賑やかな声が建物の中から聞こえてきました。覗いてみると、そこはオークションハウス/ランガダイクでした。競り値がだんだん下がっていくのがオランダ式競りだそうで、おみやげ品が安く手に入るらしいのですが、人でいっぱいに埋まっているわりには、余り盛り上がっていないようでした。

ギヤマンミュージアムはね橋を渡って、【ビネンスタッド】地区にやってきました。
ホテルアムステルダムを右手にてくてく歩くと、左側にギヤマンミュージアムが見えてきました。入り口前の花時計が綺麗です。ここにはボヘミア、ベネチアなどのガラス工芸品が展示されています。
「見る?」
「うーん…。あ、あれ何?」
すぐ横のアレキサンダー広場にスケートリンクがありました。これから何かショーがあるようです。でも人は大して集まっていません。場所取りの必要がなさそうなので、ショーの始まる時間まで近くのお店を見ていることにしました。(寒いので…。)
そして、その並びの一店で、ラスベガスでなくしたのとそっくりな時計を見付けました。
「ね、ね、これ」
「あー、似てるね。でもメーカーが違うけど。買おうか」
……うーん、と悩んでいたところに音楽が。ショーが始まったようです。

走って広場に行くと、さすがに人が集まっていました。スケートと歌のショーの始まりです。
「行こうか」「うん」すぐに飽きた私たちは<オイ、ギヤマンミュージアムに入りました。建物の中でもショーの音が聞こえます。
エントランスにあったのは、ここの最大の売り、フランス・バカラ社製の大きいシャンデリアでした。素晴らしい装飾で、とても綺麗です。惜しむらくは、まだ暗くなかったので明かりが灯されていなかったことでしょうか。暗いところで輝くのを見たら、きっととても美しいだろうと思います。

「あ、大航海体験館の始まる時間まであと10分だ」
ミュージアムを出た途端に夫のその言葉。顔を見合わせた私たちは、迷わず走り出しました。

アニメワールド【スパーケンブルグ】のシミュレーション・シアター、大航海体験館に着いたのは、上映の5分ほど前でした。ここでは00と30分に「デ リーフデの大航海」「将軍への贈り物〜海を渡ったシャンデリア」という2本のムービーを交互にやっています。私たちが観たのは前者でした。
ムービーの内容は、デ リーフデというウィリアム・アダムズ(後の三浦按針)がオランダから日本に乗ってきた帆船の航海です。余りに過酷な旅のため最初は120人いた乗組員も着いた時には24人(確かこの数字)になっていたそうです。上映時間は15分程でした。

そういえば、私の斜め後ろにいた6歳くらいの男の子は、この手のものに初めて乗ったのか、「おおー」「すごい」「わー」を連発していて、お母さんに「静かにしなさい」とたしなめられていました。そして、終わった後に「すっごく面白かった!」と嬉しそうに言っていました。そんな顔を見ていたら、こちらまで嬉しくなってしまいました。良かったねー。

疲れたので、ここらでちょっとお茶にすることに。入ったのは、【ビネンスタッド】にあるカフェ&バー/グラン・キャフェ。ケーキセットを頼みました。甘みが抑えられていて、美味しかったです。
「さて、これからどうしよう」
ガイドブックを見たり、マリンターミナルでもらった無料の新聞ハウステンボスニュースを見たり。
「あ、アニメワールドでウォレスとグルミットやってるよ!」
な、何ですって?それってば、私がずっと見たかったアニメじゃないですか。それがタダで観れるの?観たい、観たい、観たいー!
「よし。じゃ、次はそこに行こう」

シーボルト出島蘭館『ウォレスとグルミット』は、クレイ(粘土)人形を使ったイギリスのアニメで、アカデミー賞を受賞しました。以前から動きの素晴らしさには定評があったので、ずっと観たいと思っていたのです。

アニメワールドは、入ると1階がアニメの原点と言われるゾートロープ(ぐるぐる回すと動いて見えるという、あれ)、2階がアニメストリートになっています。だまし絵で描かれた街並みと、家(店?)の中にあるいくつかのミニシアターでやっている芸術性豊かなアニメが売りです。私も少し見ましたが、賞を取った有名なアニメが多かったようです。
でも、私の今回の狙いは、メインシアターの『ウォレスとグルミット』です。
「どわ。あと3分で始まるというのに、客が2人しかいない…」
ちょっと悲しい…でも空いているから良しですかね。私たちは真ん中に座って始まりを待ちました。
「面白かったねー!」
今回の上映は、2作目に当たる『ペンギンに気をつけろ』だったのですが、もう大感動でした。あの動き…撮影がどんなに大変だったか。人形も可愛いし、評判通りの作品でした。1作と言わず、他の作品もぜひ上映して欲しかったです<オイ。

「あ、ここ入ろう」
向かえにあったシーボルト出島蘭館に、映画の興奮も醒めやらぬまま入りました。
ガラガラで誰もいません。そこは幕末当時の出島を再現する形になっていたので、本当に夏の夕暮れにそこにいるような錯覚がありました。
「あ。壁にセミが止まってる」
2階にあがると、畳の部屋で靴を履いたまま仕事をしているシーボルトの人形があり、時折話したり、動いたりしていました。

ホテルヨーロッパそろそろホテルにチェックインしようと、ホテルに向かって歩き出しました。途中パサージュというショッピングストリートで、200種以上のテディベアを売っているという専門店を見たりしながら、辿り着いたのは【ユトレヒト】地区のワールドレストラン街
「夕食のレストラン、予約しておいた方が良いよね」
と、どこのお店にするか悩んだ結果、ハウステンボスニュースでお勧めしていた、イタリアンレストラン『プッチーニ』にしました。クリスマスプレゼント付きの5千円のコースを6時半で予約。思ったよりも混んでいないようです。

【スパーケンブルグ】に戻り、ホテルヨーロッパにチェックインしました。ロビーはすっかりクリスマスムード一色です。私たちの部屋は5階でした。(建物は6階建て)バルコニーからは内海が見えます。ここから宿泊者用のクルーザーも出ているのです。
「パウダールームが広い!」
「トイレとバスが別!」
洗面台が2つ、大きい鏡が4つもあったのも驚きでした。ソファの座り心地も良く、家具はヨーロッパから直輸入したもの、と聞いていましたが、やはりひと味違うな、という感じです。
「そだ、チェックインの時にこんなのもらったよ」
朝食券(昼食にも転用化)、パレスハウステンボスの美術館無料入場券(ロートレック展のです)、帰国用クラシックバス無料チケット(これで前のと合わせ2回乗れます)、ウェルネスセンター利用券(隣の建物にあるプールやジャグジーです)、ジャックポットの10ドル分の権利(やはり隣にあるカジノ)、そして15スター分の利用券(パスポートの切れる3日目に使えます)。
「やっぱりオフィシャルホテルって、良いわねえ」
大満足の私たちでした。

そうこうする内に外が暗くなってきました。

セントニコラス「5時40分からライティングセレモニーがあるから、見に行こう」
とやってきた【ビネンスタッド】のアレキサンダー広場。先ほども来たスケートリンクのある場所です。5時半だというのに、人はほとんど集まっていません。これがTDLだったら、1時間半前から場所取りなんですけどね。
「う〜、寒いよぉ」
日が落ちて底冷えする寒さになってきました。40分から光のパレードが始まり、6時にはここに来てライティングセレモニーがスタートの予定です。スケートリンクの一番前に陣取ってずっと立っていたら、寒くて足が棒のようになりました。

スケートリンク奥のステージで、歌のショーが始まると、人がだんだんと集まってきました。クリスマスソングを歌っているのですが、普通に歌手の人が歌っているだけなので(スケートする女性もいましたが)子どもだとちょっと飽きるかも知れません。もっと踊ったり、人がわんさか出ると楽しいんですけどね。
6時になると、光のパレード(といっても馬車に光の縁取りがある程度)から、今回のメインのセントニコラスがやってきました。サンタクロースでないところがミソですね。橇に乗ってスケートリンクを滑ったあと、ステージへ。
セントニコラスの一振りで、ツリーやドムトールンというシンボルタワーに光が灯され、一気に明るく美しくなりました。でも、ちょっと演出的には淋しい…かも。

終了したのが6時20分だったので、速攻で先ほど予約したレストランへ向かいました。8時からはカナルファンタジアというイベントがあるので、それまでに食べ終わらないといけません。
予約していたので、すぐに席へ。入った時は空いていたお店も、すぐにいっぱいになり、私たちが前菜を食べ終わる頃には何組も待ちが出ていました。やはり、予約して正解でした。
メニューはタラバガニのカネロニ、タリオリーニポルチーニとカキのラグーソース、仔牛フィレ肉のクレープ包み…と、どれも手のこんだものばかり。デザートも可愛く作られていて、感激でした。夫は、もっと大胆なものの方が良かったみたいですけれど。
「もうすぐそちらでカナルファンタジアが始まります。良かったらぜひどうぞ」
と精算のキャッシャーで。とても親切ですね。

カナルファンタジア8時、カナルファンタジアが始まりました。
私たちは橋の上で観ていたのですが、音楽と共にイルミネーションされたクルーザーが集まってきて、とても眩しいです。レーザーで向かいの建物(ホテルヨーロッパ)に文字や絵が描かれます。
「綺麗だねー」
クルーザーは並び、くるくる回って、去って行きました。
「もう終わり??」
と思ったら、また戻ってきました。そしてまた、踊るように回って、レーザー。最後に花火(といっても空にどーんと上がるものではありません)で終わりました。約10分のショーです。最後は周りが一気に明るくなって感動的でしたが、全体的にはちょっとメリハリがないような…。

寒かったので一旦部屋に戻り、8時40分からのサウンド・ギャラクシーを観に、また外へ出ました。メイン会場は【スパーケンブルグ】のオレンジ広場なので、ホテルの目の前です。
「うわあ、星がよく見えるねえ」
昼間の雲が嘘のように、夜はすっきり晴れていました。さて、音楽とともに、レーザー光線のショーの開始です。いくつもの細い線に分かれたレーザー光線は、夜空で太くなったり、交差したり…これが、思った以上に美しく、素晴らしい出来でした。空に白い道が出来たようで、とても幻想的です。しかし…。
やはり17分はちょっと長く、一応テーマは「海」「宇宙」「オランダの昼と夜」と分かれていたようなのですが、観ている方は全く分からないし、同じようなのの繰り返しで、ちょっとくどいな、と思ってしまいました。演出の仕方で、もっとぐっと良くなるような気がするのですが−。

8時57分、ショー終了。次は9時からドリームインザスカイ、花火のショーです。
「続けてやれい!」
先ほどのレーザーのショーと組み合わせて、最後に花火をどどんと打ち上げて盛り上げれば良いのに…、と寒い中待っている私たちは思ってしまいました。
ドリームインザスカイは約4分。花火とレーザーのショーで、まあ、なかなか良かったです<エラソウ。やはり花火は良いですねえ。

その後、ウェルネスセンターとカジノジャックポットを覗きに行きましたが、遊ぶのは疲れていたので断念。ホテルに戻ると、クラシックコンサートをしていました。
お風呂は泡風呂にしてのんびり…と〜っても歩いた1日でした。

長崎ハウステンボス 1999/11 :11月29日

1999年11月29日

8時半起床。10時までの朝食に合わせ、9時過ぎに朝食。10時過ぎに、昨日乗らずに取っておいたチケットを使ってクラシックバスに乗り、【ブルーケレン】地区へやってきました。ここは、地上からの入国・出国スポットがあるところです。(私たちは高速船で入国してしまいましたが。)
バスを降りると、目の前にテディベアショップがありました。わーい、と中をちょっと見て、外に出ると、そこにはエッシャーマジックライドがありました。

エッシャーマジックライドエッシャーマジックライドは、エッシャー生誕100周年を記念してオランダで作られたシミュレーションシアターで、ハウステンボスでは10末までの公開でしたが、好評につき期間が延長されているアトラクションです。ここはパスポートが使えず、その場で現金300円。私たちはもちろん入りました。
中に入ると、お客は私たちを含め5人。(少ない〜!)珍しい立って観るタイプのシミュレーションで、私たちは前の方を陣取って手すりに捕まりました。映像に合わせて床が動きます。
内容は、エッシャーのトリック画を3Dで再現するというもので、永遠に続く階段を実際に上って見せたりと、なかなか面白いものでした。夫は、ここがとても印象に残ったようです。

【キンデルダイク】地区に歩きながら入りました。ここはハウステンボスの田園地帯です。3連風車があって、オランダの景色はこんなかなあ、と思わせます。対岸には、分譲別荘地のワッセナーがありました。
「家があるよー」
チーズ農家/ブールンカースに入りました。ここでは実際にオランダのチーズ作りの実演と販売をしています。しかし私たちが行った時は、ちょうどチーズを寝かせる?作業に入ったところで、説明文があるだけで誰もいませんでした。残念…。
3連風車の一つがミュージアムモーレンとして内部を公開していたので、見てきました。動力を応用して、運河から水を汲み上げるシステムは、実際に見るとなかなか感動します。オランダは国土の3分の1以上が海面より低いそうで、こうして干拓をして土地を守ったのですね。
「世界は神が、オランダはオランダ人が創った」という言葉を、私はこの旅行で初めて知りました。

キンデルダイク【ニュースタッド】へやってきました。ここはアトラクションが集まっている地区です。混んでいる時は、並んで待たないと入れないのかもしれませんが、私たちは運良く立て続けに、ほとんど時間が空くことなく観れました。

ミステリアスエッシャー。入り口で待たされ、かなり人が並んだところで中へ入れられ、階段を上りました。館内はだまし絵のようになっていて、天井と床が逆さまになっていたり、横向きで人が歩いていたりと面白いです。しかし後ろから人が来るし、この先にあるシアターに並ばないといけないため、余りゆっくり見ることが出来なくて残念でした。もっと展示系が多いと思っていたのですが。
3Dシアターでは、愛犬の命を守るため、少女が永遠の滝の水を探す、というストーリーの3D映画を観れます。エッシャーの作品があちこちに出てきて、そこそこ楽しめますが、私にはいまいちでした。ちょっと話的に古いような??

隣の天星館は、占星術がテーマです。プラネタリウムで星を見た後、天星時計を使って、観客の中から一人を選んで生誕地の星空を再現、その人の運命(占い)が語られます。プラネタリウムは大好きな私たち。星空にうっとりしました。
隣接された天星ホールでは、有料で占いをしてくれるようですが、私たちは寄りませんでした。

全く待たずに入った宇宙帆船館は、吊り下げ式のライドでした。古代の宇宙から、未来の火星や衛星イオまで行きます。とても大掛かりなのですが、これが何というか、余り印象に残らず…。途中で写真を撮り、最後に販売していましたが、特に落ちモノでなくても、こういうことってするんですね。私たちは買いませんでした。

ニュースタッド続けて入ったのがホライゾンアドベンチャー、オランダ洪水を体験出来る迫力の体感シアターです。私たちが入ったのは少し遅かったため、前の方の席は埋まっていて、座ったのは後ろから2番目でした。
「客席が揺れて、前の方は濡れるらしいよ」
確かに、目の前のステージには、実際に水を張った運河と、両側には街や風車小屋(を模したもの)がありました。ここに洪水が起きるのですね。
始まりは木靴職人のおじいさんの台詞から。そしてシアター真ん中でムービーが始まり、おじいさんのところに孫が遊びに来て、水を粗末にしてはいけない話をします。子どもたちはその話から、恐ろしい洪水の夢を見る…という流れなのですが、この洪水が本当にすごいのです!雷雨とともにものすごい量の水が使われ、圧倒されます。このアトラクションなら、ディズニーランドでも通じる、と思いました。
「すごかったねー、面白かったねー」

しかし次に入った、大型スクリーンとこれまた動く客席を使ったアトラクション、ノアの劇場:エコロジアは、ちょっと…でした。お話の内容は、ノア少年が巨大な猫型の乗り物、ロボ・キャットで環境破壊の進む地球を見たあと、森林火災を消しに行く、というもので、何か安易というか。
ショー終了後、テーマアトリウムではハウステンボスの街づくりをジオラマやパネル展示などで紹介していましたが、もしかしたら、こちらの方がメインなのかも知れません。しかし残念なことに、皆さっさと通り過ぎていましたが…。

全部のアトラクションを立て続けに見て、ちょうどお昼でした。私は楽しみにしていたチーズ専門店チーズワーフで、チーズフォンデュのカジュアル版、トロッティを食べ、まあまあ満足。チーズ嫌いの夫は、ジャンクフードになってしまって、ちょっと申し訳なかったです。
「じゃ、次、行こうか」
「も1回、ホライゾンアドベンチャー見て良い?」
「えー、また見たいの?そんなに気に入ったの?」
へへ、結構。今度は前から3番目で見ました。大迫力に満足!

ドムトールンから【ミュージアムスタッド】に入り、昨日観なかった水と光と音楽をテーマにした水上レビューショー、クリスタルドリームに入りました。
まずシアターに入る前に、モニターでストーリーを紹介。1912年、ニジンスキーが初演したバレエ、「牧神の午後への前奏曲」をベースにアレンジされたもので、牧神パーンが一目惚れした女神ヴィーナスを魔界の帝王ボレアスから、救い出そうとするお話です。7つの困難がパーンを襲うのですが、その中に『ぶん回し地獄』?というのがあって、夫はそれに大ウケ。しばらく私たちの間では『ぶん回し』が流行っていました。
さて、肝心のショーの方はというと、私はわりと気に入りました。事前にモニターでストーリーを聞いていなかったら、何が何やら分からなかったかも知れませんけれど…。

オルゴールファンタジアは、クリスタルドリームの目の前にあります。名前の通り、アンティークな自動演奏楽器の音色を楽しめるところです。
一人の女性がずっと担当になって、一つずつ部屋を案内してくれます。ダンスホールで使われたという大きなダンスオルガンは、那須のオルゴール美術館でも見ましたが、やはり感動的です。最後のコンサートホールでは、観客も演奏します。綺麗な音色でした<横にいたオバさんは爆睡していましたが。ここは毎回、説明員が変わり、演奏されるオルゴールも違うようです。

疲れたので、ここで前にあったマルチメディアカフェで休憩しました。パソコンがずらっと並び、無料でインターネットが出来ます。自分の掲示板に書き込みをしました。Macでないのが残念かな。

橋を渡って【ユトレヒト】へ。105メートルのシンボルタワー、ドムトールンに上りました。ハウステンボス内がよく見えます。
「夜景を見に来たいよね」
「夜、また来よう」
あちこち眺め、私たちは下に降りました。

運河を周回しているカナルクルーザーに乗り、再び【ブルーケレン】に戻ってきました。一つ見忘れがあったのに気付いたからです。それは、テディベア キングダム(ナイアンローデ城)です。
ここには世界中から集めたテディベアが1500体ほど集められ、テディベアのヤン・ファン・ナイアンローデ伯爵家族が部屋を案内してくる趣向になっています。クマ好きには堪えられませんね。私たちは、外にあった石のクマが気に入りました<オイ。

目的のモノは見たので、またカナルクルーザーに乗り、ホテルへ帰ってきました。4時半、そろそろ暗くなってきます。ホテルのディナーを予約し、5時からウェルネスセンター内にあるフットケアマッサージに行きました。もう歩き疲れて、足がパンパン、痛いです。
いつもはとても混んでいるらしいのですが、この日は何故かガラガラで、30分ずつ全身をやってもらいました。私はたいてい痛いのを我慢するパターンなのですが、この時は余りの気持ちよさにうとうとしてしまいました。一方、夫はちょっと押しても痛がるため、終わった後に
「力入れなくて済んで楽でした」
と言われていました。何だかなー。

6時過ぎに終わり、外へ出ると、ちょうど点灯式でした。それを見ていてハッと気付きました。
「もしかして、ディナーを食べている間にドムトールンが閉まってしまわない?」
上からの夜景を見ようと思っていたのに、明日は帰ってしまうし、今、見ないと間に合いません。
「でも、あと10分で6時半、夕食の時間だよ」
「……」
急げ!、と走ってドムトールンに行き、上りました。しかし上からの夜景は、思ったよりキレイではありませんでした。光がちょっと足りない…かな。

念願の夜景も見れたので、安心して予約していたホテル・ヨーロッパのレストランに行きました。頼んだのは、かなり奮発して1万7千円のコース。それでも私たちはお酒を飲まないので、これ以上はほとんどかからないのです。
「美味しいねえ」
手の込んだ料理、生演奏…私たちは心から食事を楽しみました…楽しんでいました、ええ、7時半くらいまでは。
「出てくるのが遅いね」
こういうレストランで時間を気にするのは野暮というものでしょうが、私たちは7時50分からのショー、ボン ボヤージ デ リーフデを見ようと思っていたのです。平日しかやっていないので、今日を逃したらもう見れません。
「あとチーズと、デザートとお茶だよね」
「間に合うかなあ、どっちにしろギリギリだねえ」
窓から見えるドムトールンの時計を見ながら、気が気じゃありません。もう40分です。
「一旦出て、戻ってくるってのはダメかなあ?」
「そりゃ、ダメだろう」
えーん、だって、だって、ショー見たいしぃ〜。
「もう放棄しようか」
「え、デザート食べないの?」
1万7千円のコースですよ、デザートだって素晴らしいに違いありません。それを棄てるなんて…。
「だって、ショーが見たいなら仕方ないじゃないか」
えー、えー、えー、えー、えー。

そこへチーズを持ってお店の人が来ました。
「すみません、時間がないので、もう締めてください」
夫が言いました。
「チーズやデザートは、では…?」
「時間ないので締めてください」
あああー、大奮発のコース料理だったのにぃ〜…、しくしく。
「では、お部屋にお入れしますか」
「お願いします」
「お時間は何時頃がよろしいでしょうか」
「…え?あの、入れるというのは…」
お店の人は、何と残りを部屋に運んでくれると言ってくれたのです!(夫は部屋付けにする、と勘違いして最初に返事をしたのでした。)
「ではチーズとデザート、ミルクティとレモンティを8時半にお部屋にお運びいたします」
きゃー、きゃー、すごいです。何て素晴らしいサービスでしょう!さすが1流ホテル!!!

外に出た1分後に、ボン ボヤージ デ リーフデが始まりました。余り込んでいなかったので、ゆっくり見ることが出来ました。(しかしレストランから直行したので、カメラを持っていず写真は撮れませんでした。)
内容的には、オランダ帆船デ リーフデの大航海を、水と光、音楽で現したもので、昼間はカバーをかぶっていたドラゴンの首が機械仕掛けで動いたり、噴水のように水があがったり、火花が散ったり。途中で燃えたかのように見せる仕掛けもありましたが、帆船自体は一切変化はナシ。大航海体験館を見ていたので、何となくストーリーが分かりましたが、でないとよく分からなかったかも知れません。
「まあ、あんなものよね」<生意気。
「デザートと引き替えだったら、ぶ〜ぶ〜言っていたかも」
しかし、私たちのデザートやチーズは、ちゃんと部屋に運ばれます。わはははは。

部屋に戻ると、きっちり8時半にノックされ、コースの残りが運ばれてきました。ルームサービスなんて高いので余り頼んだことのない私たちは、ちょっと感激です。ちゃんとテーブルとイスのセッティングをして、お茶も作ってくれました。
「終わったら、出しておけば良いですか?」
「いえ、お電話いただければ、すぐにまいります」
教育が行き届いてますねえ。部屋で食べるのは、のんびり出来るし、何となくリッチな気持ちになれました。
「ケーキ美味しいねえ」
でもアイスがないのがちょっと寂しい…もしかすると、実際のメニューとは違うのかも知れませんね。
電話をしたら、同じ階で待機していたのかと思うくらい、本当に早く回収に来ました。ビックリです。

その後、散歩をしに外に出て、ホテルデンハーグを探索し、帰ってきました。明日はもう帰ってしまうので、まだハウステンボスにいるか、それとも長崎観光へ行くか、いろいろ計画を練りました。長崎市内って、結構ここからは遠いんですよね。で、結局、あと1日ここで遊ぶことにしました。まだいくつか、観ていないところもありますし。

長崎ハウステンボス 1999/11 :11月30日

1999年11月30日

いつもよりゆっくりの9時起床。身支度を整えて、さあ、出発という時に事件発生。私が左足薬指を蜂に刺されたのです。「痛いよ〜」と言いながらも、11時前にチェックアウトして、【ビネンスタッド】にあるメディカルセンターへ行きました。ちゃんとした街になっているのですね<ハウステンボス。治療も終わり、痛む足をひきずりながら、最後の日の観光をすることにしました。

アクアリントまずは、そこのすぐ近くにあるアクアリントです。ここは造りがちょっと変わっていて、ドアの目の前にはいきなり階段があります。ピラミッド状に階段が建物内に埋め込まれているのです。
「足が痛いのに、いきなり階段かい」
と愚痴りながら上にあがると、下には水の壁で作った迷路がありました。綺麗です。しかしこの足で迷路に迷いながら長い距離を歩きたくなかったので、写真だけ撮りました。そうそう、この建物の壁に描かれている絵はどこかで見たなあ、と思っていたら、バルセロナオリンピックのマスコット「コビー」をデザインした人でした。

次に【ミュージアムスタッド】へ行き、カロヨンシンフォニカへ入りました。ここでは3人の小人たちの紹介で、大小の鐘を組み合わせてメロディーを奏でる、カロヨンの音色を楽しむことが出来ます。15分毎に吹き抜けのカロヨンタワーが賑やかに鳴ります。
しかし正直、私は足が痛かったので、余り集中して見ることが出来ませんでした。

パレスハウステンボスにて「そろそろお腹空いたねえ」
とホテルヨーロッパに戻り、昼食にしました。今日は朝食を取らなかったので、朝食券を昼食券として使うことにしたのです。
「こちらにどうぞ」
と案内されたのは、昨晩ディナーしたテーブルの近くでした。食事は決まっていて、3千円のハーフコースでした。味はなかなかで、朝食のバイキングも良かったですが、昼食として使った方がお得な気がしました。まあ、観光するので余りホテルに縛られたくはないかも知れませんが。

その後は歩いてパレスハウステンボスへ。今日のメインは、前回観なかったハウステンボス美術館のロートレック展です。本来なら500円ですが、無料チケットをもらったのでタダ。中に入ると、観ている人は1人しかいなくて、じっくりと鑑賞することが出来ました。ロートレックの幼少期の写真もあって背景を理解でき、かなり内容的には良かったと思います。やはり空いているってのは良いですね。
そしてまた壁画の間に行き、じっと座って絵を眺めました。こんなに素晴らしい絵なのに、1分もいないで去っていく人が多いのは、とても残念です。
次に庭園に出て、天気も良いのでベンチでぼ〜っ。夫はうたた寝していました。

蜂に刺された足が痛いため、ゆっくりする1日になりましたが、かえって良かった気がします。

帆船「時間余るねえ。洋上クルーズでもする?」
「それ、良いじゃない!」
というワケで、3時からの観光丸に乗りました。オランダのウィレム三世から徳川幕府へ献上された、日本初の上記帆船「観光丸」を復元した帆船です。クルーズしている時間は約35分。手頃です。

あまり乗る人はいないかなあ、と思っていましたが、意外や意外?、甲板はほどなく観光客で埋まりました。
「これから展帆作業やロープワークのパフォーマンスをお見せしますので、前の方にお集まりください」
ちょうど前にいた私たちは、間近でマストに登る様子などが楽しめました。海を見ているだけじゃ飽きるかと思いましたが、いろいろやってくれますね。特に、ロープのほどけにくい結び方や、いっぺんにいくつもの結び目を作るやり方には、感動しました。
「たくさんロープを用意していますので、ご希望の方にはお教えします」
私はやりたかったのですが、夫が「いいよ(やめよう)」というので、諦めました。楽しそうだったのにな〜。

甲板の後ろに行き、ベンチに座って海を眺めました。もう船は戻り始めていて、ハウステンボスがだんだん近づいていました。

チョコレートの滝そろそろお土産を買わないといけません。
船から降りるとバスに乗り、【ニュースタッド】のチョコレートハウスに行きました。扉を開けると甘い香りが漂っています。そう、ここはチョコレートの滝まであるのです。喫茶ではチョコレートフォンデュがメニューにあり、非常に心惹かれたのですが、ぐっと我慢し、おとなしくお土産だけ買いました。美味しそうだったんですけどねえ、じゅるじゅるじゅる。
そのまま歩いて【ビネンスタッド】まで戻り、ワールドバザールで、自宅用と実家用にソーセージとチーズを買いました。これがとても美味しくて、実家でも好評でした。ちょっと値段は張りますが、お勧めです。

「ご飯食べておかないとね…」
と、ちょっと早かったのですが、初日にお昼を食べた【スパーケンブルグ】のスヘーベニンゲンで、お刺身やお鍋がセットになった定食を食べることにしました。
「これ食べたら、ホテルから荷物を取ってきて、6時15分の高速船に乗るだけ」
「もう終わりかあ…あああー」
ハウステンボス。普通のテーマパークとはまた違った感じで、とても良かったです。ホテルも本当に超一流でしたし。もう帰ってしまうなんて、淋しいです。
「6時20分のドムトールンの点灯が船から見えるかな」
「どうだろうねえ」

そして6時15分。高速船は半分ほどのお客さんを乗せて、時間きっかりに出発しました。とても速かったため、あっという間にハウステンボスは見えなくなり、ドムトールンもすぐに分からなくなりました。ああ…。
ハウステンボスは、また必ず来たいテーマパークでした。

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