復縁を迫った元夫を、トラックに突き飛ばすという事件があった。早速裁判が行われ、集まったのは12人の陪審員。職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々。被告人が若くて美人だったことから、最初は無罪と思われていたが、話し合う内に…。
中原俊監督、三谷幸喜脚本、塩見三省、豊川悦司。無罪から有罪へ、有罪から無罪へ。見ている方もころころと意見が変わってしまう、その様が面白いです。佳作。『十二人の怒れる男』のパロディ。
江戸時代末期。明石藩江戸老中・間宮が、老中・土井家の門前で切腹自害した。間宮の死は、生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返す、明石藩主・松平斉昭の暴君ぶりを訴えるものだった。斉昭は将軍・家慶の弟で、明年には老中への就任が決まっている。この事件は時の幕閣を動揺させる。このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井は、斉昭餡暗殺を決断、お目付役・島田新左衛門にその命を下した。大事決行を控え、新左衛門は刺客集めに奔走。御徒目付組頭・倉永、剣豪浪人・平山、酒と女と博打に溺れる新左衛門の甥・新六郎など十一人の強者たちが新左衛門の元に集う。暗殺計画は極秘裏に進められていたが、斉昭の腹心・鬼頭半兵衛はその情報を掴む。かつて新左衛門と剣の同門でありながらも道を違え、御用人千石の身分を自分で掴んだ傑物である。かくして鬼頭と新左衛門の謀略戦が始まる...。
三池崇史監督。役所広司主演、山田孝之、伊勢谷友介、伊原剛志、松方弘樹、稲垣吾郎。
あ、これ、吾郎ちゃんが出ている映画だったっけ〜、と観てみました。悪役とは聞いていましたが、やることが本当に非情、えげつない。ここまで出す必要あるのかなと思ったら、監督が三池さん。あ、なるほど、と思いました。でもこれのおかげで、暗殺に納得できましたね。13人対300人で、切って、切って、切りまくります。前半はうげ〜、という感じでしたが、後半は呆然としながらも見入りました。刺客は13人と多いので、全員に感情移入できるほど描けていませんでしたが、それぞれの死に様、良かったと思います。特に新左衛門と半兵衛の立場の違い、日本だなあ、と。吾郎ちゃんも不気味な感じをよく出してました。もっと動きがあるとさらに良かったと思いますが。そしてラスト、あの山の民に驚きました。これは何か意味があるんでしょうね...?
NY。夜勤明けで署に戻った刑事ジャック・モーズリーは、上司から16ブロック先の裁判所まで囚人エディ・バンカーを護送するように頼まれる。渋々引き受けたジャックはエディを車に乗せて護送を始めたものの、渋滞やペチャクチャとうるさいエディに嫌気がさし、エディを車に残したまま酒を買いに行ってしまう。ところがジャックが車に戻ってくると、そこにはエディに向けて銃を構える男がいて…。
リチャード・ドナー監督、ブルース・ウィリス主演。わずか16ブロック先なのに、という設定が面白いと思いました。でもその距離はいまいち映画には活かされていなかった気がします。もう少しメリハリをつけたら、もっと緊迫感が増したのに…。とはいえ、ラストは気持ちいいし、なかなかの良作ではありました。しばらくしたら設定以外はスコンと忘れてしまいそうですが。ウィリスは、アル中の酔いどれくたびれオヤジの感じがよく出ていました。
1969年夏。小学生のケンヂは、同級生の仲間達と原っぱで秘密基地を作り遊んでいた。そこで「よげんの書」という、悪の組織が細菌兵器や巨大ロボットで世界を征服する話を作る。時は流れ、1997年。バンド活動をしていたがそれを諦め、ケンヂは失踪した姉の子どもカンナを育てながら、実家を改築して売れないコンビニを母と経営していた。気が進まないまま参加した同窓会で、ケンヂは旧友から「ともだち」というカルト集団が「よげんの書」に書かれた内容の事件を起こしていると聞かされる。しかしケンヂはもう昔のことを覚えてない。その後、秘密基地の仲間だったドンキーが殺され、徐々に昔のことを思い出したケンヂは、「ともだち」の謎を解こうと立ち上がるが...。
堤幸彦監督。唐沢寿明主演、豊川悦司、常盤貴子。浦沢直樹の同名漫画の映画化。
子ども時代の映像が、昔懐かしい映像です。ああ、昭和、みたいな。私の子ども時代より前ですが、作者の方の子ども時代なのでしょうか。あだ名の付け方が、バラエティに富んでいて良いですね。ストーリー、掴みはOKという感じで、引き込まれます。やはり漫画が原作だと、構成がしっかりしているのかしら。怪しい集団に、どうなるのかとドキドキしました。3部作とのことで、続きが楽しみです。しかし登場人物の多いこと。顔と名前がなかなか一致しません。
憤怒の研究をしていた研究所に、動物愛護団体の過激派がウイルスに感染したチンパンジーを放ったことからウイルスが蔓延。その28日後、病院で昏睡状態だったジムが目を覚ますと、病院のみならず、ロンドン中が無人と化していた。救いを求めて、たまたま見付けた教会に入ると、そこには人がいた。しかし彼らは目を血走らせてジムに襲いかかってきたのだった…。
ダニー・ボイル監督、キリアン・マーフィ主演のSFホラー映画。前半は感染者から逃げる、後半は感染してない人から逃げる、となっていて、一番怖いのはウイルスよりも人間か?という感じです。結局、こういう風になっちゃうのかなあ。ホラーというか、アクション映画のような展開です。気に入ったのは、冒頭の無人のロンドン。映画『バニラ・スカイ』のNYを思い出させます。自分が目覚めて、町がこんなになっていたら、怖いでしょうねえ。私はDVD版の結末を観ましたが、「HELLO」が効果的です。
1970年4月11日、アポロ13号は打ち上げられた。しかし3人の宇宙飛行士達は月まで後一歩というところで事後に遭遇。NASAの指令により窒息死、凍死、二酸化炭素中毒、動力の消失という難関と闘う。風疹のためアポロに乗れなかったケンは、3人のために必死でテストを繰り返す。そして大気圏突入…音信が途絶えて3分がたった…。
ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演。月に降りるという人類の夢にかけるドラマティックな作品です。映像が綺麗、実話だけに生々しいです。ジム・ラベル隊長にトム・ハンクス。ケビン・ベーコン演じるジャックは、転身後政治家になり、当選後に癌でなくなったそうです。宇宙開発史上最大のドラマ。「それが君たちの望みか?僕は家に帰るよ…」ジンと来ました。